ジョコビッチがグランドスラム大会でのフェデラー戦の連勝を更新 [オーストラリアン・オープン]
今年最初のグランドスラム「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・メルボルン/本戦1月20日~2月2日/ハードコート)の大会11日目、男子シングルス準決勝。
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)はほかの皆と同様、準決勝でのロジャー・フェデラー(スイス)の調子がどんなであるか考えを巡らせていた。
鼠径部の筋肉に痛みを抱え、体力を消耗させる5セットマッチを終えたばかりであるにも関わらず試合に現れた38歳のフェデラーは、特に問題ない様子で第1セット4-1リードからジョコビッチのサービスゲームで0-40と3つのブレークポイントをつかみさえした。
しかし、それは長続きしなかった。第3シードのフェデラーはそのレベルをキープすることができなかったのだ。肉体的にでもあるし、またジョコビッチがそれを許さなかったとも言える。
ライバルとの50回目の対戦で少しばかりお粗末だったスタートを振り払い、第2シードのジョコビッチは7-6(1) 6-4 6-3で勝利をおさめてグランドスラム大会におけるフェデラーとの対戦戦績を6連勝に延ばした。前年度覇者ジョコビッチは、これでメルボルン・パークで史上最多となる8度目の決勝進出を果たしたことになる。
「今日はひどかった。自分のやったことを振り返るとね…。入り方はよかった。出だしはよく、幕切れも悪くなかったが、その間は忘れたいものだった。勝つチャンスは3%程度だと分かっていたからね」とフェデラーはコメントした。彼は試合前にチームとどれくらい悪化したらプレーを止めたほうがいいかについて話し合ったと打ち明けた。
「一度その限界がくるのが見えたら、もはやうまくいくことはない。辛いよ」
この結果でジョコビッチはフェデラーとの対戦成績で27勝23敗とリードを広げ、グランドスラム大会では11勝6敗とした。フェデラーは2012年以来、グランドスラム大会でジョコビッチを倒していない。
「僕はただ、今夜プレーしに出てきたロジャーに敬意を払いたい。彼は明らかに体を痛めていた」とジョコビッチは相手を労わった。「彼はベストの状態ではなかった」。
第2シードのジョコビッチは、実現すれば記録更新となる8度目のオーストラリアン・オープンのタイトルをかけ、日曜日に第5シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の勝者と対戦する。
ジョコビッチはそこで、グランドスラムで通算17勝目となるタイトルを獲って最多記録保持者であるフェデラーの20タイトルにまた一歩近づくことができるかもしれない。準々決勝でティームに敗れたラファエル・ナダル(スペイン)は、グランドスラムで「19」のタイトルを保持している。
土曜日の女子決勝では、グランドスラム大会優勝歴2回のガルビネ・ムグルッサ(スペイン)が第14シードのソフィア・ケニン(アメリカ)と対戦する。これは21歳のケニンにとって、初のグランドスラム大会決勝となる。
(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)
※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 30: Novak Djokovic of Serbia celebrates after winning set point during his Men's Singles Semifinal match against Roger Federer of Switzerland on day eleven of the 2020 Australian Open at Melbourne Park on January 30, 2020 in Melbourne, Australia. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)
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