イギリスのコンタが新型コロナウイルス感染症の重い症状について告白「私が経験した中で最悪の病気だったわ」

写真はジョハナ・コンタ(イギリス)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「国立銀行オープン」(WTA1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月9~15日/賞金総額183万5490ドル/ハードコート)の本戦2日目は、女子シングルス1回戦と2回戦が行われた。

 グランドスラム大会で3度準決勝に進出した実績を持つジョハナ・コンタ(イギリス)が火曜日、2ヵ月のプレー休止を経て大会に復帰した。その間にコンタは新型コロナウイルス(COVID-19)に感染し、「非常に重い症状」に対処しなければならなかった。

「間違いなく、私が長い間に経験した中でも最悪の病気だったわ」と元世界ランク4位のコンタはAP通信とのインタビューの中で話した。

 世界41位のコンタはジャン・シューアイ(中国)が第2セット途中で左脚のケガを理由に棄権したため、試合を最後まで終えずして2回戦進出を決めた。

 偶然にもジャンは、彼女がこれ以前に対戦した最後の相手でもあった。それは6月13日のノッティンガム・オープン決勝で、その試合に勝ったコンタはWTAツアー4勝目を挙げていた。

 その2週間後にコンタはウイルス検査で陽性と判定された彼女のチームメンバーと濃厚接触したと見なされたため、第27シードで出場するはずだったウインブルドンを棄権しなければならなくなった。彼女は2017年ウインブルドンで4強入りしており、また2016年オーストラリアン・オープンと2019年フレンチ・オープンでも準決勝進出を果たしていた。

 それからウインブルドン期間中にコンタ自身も陽性と診断されたため、彼女はイギリス代表としてプレーするはずだった東京オリンピックも欠場を余儀なくされた。

「本当に辛く、非常に厳しかったわ。コロナウイルスに感染したことでウインブルドンとオリンピックに出られないなんて、いいことも楽しいこともまったくないしね」とコンタは振り返った。

「でも私は、自分がかなりハッピーで楽天的な人間だと思っているわ。間違いなく実用主義者で、人生の中で得てきたよいものを通して物事を見るようにしているの。だから私は、そのような自分の性質で乗り越えるしかなかった。それで1日の終わりに自分の人生を振り返ると、すべてうまくいっていると思えるのよ。そうやって元気を出して、練習を再開して試合の舞台に戻ることを楽しみにしていたわ」

 自分も婚約者も入院はしなかったが「かなり具合が悪かった」と明かしたコンタは、体調を崩してから練習を再開するまで2週間半もかかったと語った。

「私たちは本当にゆっくり取り組んだわ。それから心臓や肺などすべてをしっかり検査でチェックし、すべてが元の健康な状態に戻ったの。それから少しずつ練習を増やし、今ここにいることができているのよ」とコンタは説明した。

 30歳のコンタはまだ、COVID-19のワクチンを接種していない。

「私は間違いなく、ワクチンには反対じゃないわ。明らかに、今はまだワクチンを受けることを薦められない状態だと思っているの。世界の情勢やすべてがどのように進んでいるのか見るための時間を少し取ってから、具体的なことについて個人的な選択をするつもりよ」とコンタはコメントした。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles