セレナがハムストリングの肉離れのためUSオープンを欠場「また近いうちにお会いしましょう」

写真は2014年USオープン女子シングルス表彰式でのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)


 ハムストリングのケガを抱えているセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が水曜日、USオープン出場を取り消したスターたちのリストに加わった。セレナは6月にウインブルドン1回戦の第1セットで右脚を負傷して以来、大会に出場していない。

 来月に40歳になるセレナはSNSへの投稿を通し、USオープン出場を取り消す決断を発表した。彼女は月曜日に始まるフラッシングメドウでの大会を欠場する有名選手として、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)らに合流した。そしてこの事実により、彼らがいないテニスの未来がどのようなものになるのかについて疑問が浮上している。

 今年最後のグランドスラム大会となるUSオープンの組み合わせ抽選は来週に行われ、本戦は8月30日からスタートする。

 グランドスラム大会にセレナ、フェデラー、ナダルの3人が誰も出場しないのは、1997年以来のこととなる。四大大会デビューはセレナが1998年、フェデラーが1999年、ナダルは2003年だった。

 セレナはグランドスラム大会のシングルスで23回の優勝を誇り、オープン化以降の最多記録を保持している。テニス界の歴史で彼女より多くのタイトルを獲っているのは、プロ化前を含めて24回のマーガレット・コート(オーストラリア)しかいない。フェデラー、ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の『ビッグ3』は、男子の最多記録「20」を分け合っている。

「じっくりと考えたあと医師とメディカルチームのアドバイスに従い、私はハムストリングの肉離れから完全に回復できるようにするためUSオープンを欠場することを決めました」とセレナは水曜日に投稿したメッセージの中でコメントし、「また近いうちにお会いしましょう」という言葉で締めくくった。

 USオープンのシングルスで6度チャンピオンに輝いたセレナだが、最後に勝ったのは2014年だった。そのあと彼女はこのニューヨークのハードコート大会に5度出場して2度決勝に進出――2018年が大坂なおみ(日清食品)、2019年はビアンカ・アンドレスク(カナダ)に敗れて準優勝――し、昨年を含めさらに3度4強入りしていた。

 女子テニス界最高のサービスとパワフルなグラウンドストロークのおかげで、セレナは特にハードコートとグラスコートではもっとも大きな大会の優勝候補であり続けてきた。

 2021年シーズンのセレナは2月のオーストラリアン・オープンで準決勝に進出し、そこで最終的に優勝した大坂にストレート負けを喫した。5月から6月にかけてクレーコートの3大会でプレーしたセレナは、フレンチ・オープン4回戦でエレナ・リバキナ(カザフスタン)に敗れるなど4勝3敗と揮わなかった。

 ウインブルドンでのセレナは1回戦で3-1とリードして自分のサービスゲームを迎えていたが、フォアハンドを打った際に左足のシューズが滑って右脚を捻ってしまった。それでも彼女は試合を続けようとしたが、最終的にプレーを止めなければならなかった。彼女がグランドスラム大会の試合途中でリタイアしたのは、1998年以来のことだった。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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