『年間グランドスラム』達成を目指すジョコビッチの挑戦は予選勝者を相手にスタート [USオープン]

写真はUSオープン会場で練習中のノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)のドロー抽選が行われ、男女シングルスの組み合わせが発表された。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は男子最多の21回目のグランドスラム制覇と『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成への挑戦を、予選を勝ち上がった選手との対戦でスタートさせることになった。

 それをクリアしたあとにジョコビッチが勝ち進めば、3回戦で2014年準優勝者の錦織圭(日清食品)、準々決勝でウインブルドン決勝のリマッチとなる第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、準決勝で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らと対決する可能性がある。2020年USオープン準優勝者のズベレフは先月、東京オリンピックの準決勝でジョコビッチを倒していた。

 今シーズンのジョコビッチは2月にオーストラリアン・オープン(ハードコート)、6月にフレンチ・オープン(クレーコート)、7月にウインブルドン(グラスコート)で優勝し、2021年のグランドスラム大会で21勝0敗の戦績を誇っている。男子では1969年にロッド・レーバー(オーストラリア)が年間グランドスラムを達成してから今年まで、シーズン最初のグランドスラム3大会を制した選手さえひとりもいなかった。

 テニス史上で同じ1年に4つのグランドスラム大会すべてを制した男子プレーヤーは1938年に達成したドン・バッジ(アメリカ)と1962年と69年に成し遂げたレーバーの2人しかおらず、1998年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)がこの偉業を実現した最後の選手となっている。

 シード勢が順位通りに勝ち上がった場合、そのほかの男子シングルス準々決勝では第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)と第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、ズベレフと第7シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)が顔を合わせることになる。

 注目の1回戦としては、チチパスとアンディ・マレー(イギリス)のマッチアップがある。元世界ランク1位のマレーはケガで活動を妨げられる前、2012年のニューヨークを含めてグランドスラム大会を3度制した実績を持っている。

 128人の本戦出場者の中でグランドスラム大会の男子シングルスで優勝した経験があるのはジョコビッチとマレーのほか、2014年USオープン決勝で錦織を破って栄冠に輝いた第30シードのマリン・チリッチ(クロアチア)だけとなっている。

 メドベージェフ、チチパス、ベレッティーニの3人はそれぞれ今年のグランドスラム大会で決勝に到達したが、いずれもジョコビッチの牙城を崩すことができなかった。

 グランドスラム大会での獲得タイトル数「20」でジョコビッチと男子の最多記録を分け合っているロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)は、それぞれケガを理由に今シーズンはもうプレーしないと発表した。彼ら以外にもディフェンディング・チャンピオンのドミニク・ティーム(オーストリア)が手首のケガで出場を取り消し、足の手術からの回復過程にある2016年覇者のスタン・ワウリンカ(スイス)が欠場となった。

 昨年の大会は新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより無観客で行われたが、月曜日から始まる今年のUSオープン本戦は観客をフル動員して開催することが許可されている。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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