地元アメリカのブルックスビーとソックがワイルドカードをフル活用 [USオープン]

写真はシティ・オープンでのジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の大会4日目は、トップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス2回戦と男女ダブルス1回戦が行われた。

 地元選手のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)とジャック・ソック(アメリカ)はここまで、USオープンで与えられたワイルドカード(主催者推薦枠)を最大限に活用している。

 テイラー・フリッツ(アメリカ)との同胞対決を6-7(7) 7-6(10) 7-5 6-2で制したブルックスビーは、グランドスラム大会で初の3回戦進出を決めた。

 20歳のブルックスビーはこの夏に好成績をおさめ、念願のトップ100入りを果たした。これはUSオープン本戦ドロー出場者を決めるためのカットオフの日付が数週間遅かったなら、問題なく自力で本戦入りできるランキングだった。彼はUSオープンに先立ちニューポートで準優勝し、ワシントンDCでは準決勝に進出していた。

「この接戦に勝つことができて素晴らしい気分だ。試合中と試合後に、頭の中を様々な思いが駆け抜けたよ。自分を誇りに思っている」とブルックスビーは話した。

「第1セットを競った末に落としたあとはやや気落ちしたけど、気持ちを切り替えて自分のやるべきことに集中し続けることができた。だから自分の精神的成長、そして今日の自分のプレーに満足しているよ」

 言うまでもなくこの進撃に胸を躍らせるブルックスビーは、「本当にワクワクしている。僕の母国のグランドスラム大会、USオープン…。これよりエキサイティングなことはない。これはもっとも謳歌すべき瞬間だ。ここの雰囲気が大好きだよ」と興奮を隠さなかった。

 ソックは一時は8位につけていたこともある選手だが、ケガによる活動停止でランキングを大幅に落としていた。彼は木曜日に第31シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を7-6(3) 6-7(2) 6-4 4-6 6-3で倒し、3回戦で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦することになった。

 東京オリンピック金メダリストのズベレフはこの日、アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)をわずか74分しかかけずに6-1 6-0 6-3で退けた。

 今季4つのタイトルを獲得している3人の選手のひとりであるズベレフは、今大会で2年連続となる決勝進出を目指している。彼は自身初のグランドスラム大会決勝だった昨年のドミニク・ティーム(オーストリア)に対する優勝決定戦で、最初の2セットを先取しながら巻き返されて苦杯を嘗めていた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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