今年最後のグランドスラム大会「USオープン」（アメリカ・ニューヨーク／本戦8月30日～9月13日／ハードコート）の男子シングルス3回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が日本の錦織圭（日清食品）を6-7(4) 6-3 6-3 6-2で倒してベスト16に進出した。試合時間は3時間32分。

　フラッシングメドウに4年連続16回目の出場となる34歳のジョコビッチは、これまでに3度（2011年、15年、18年）タイトルを獲得。昨年はパブロ・カレーニョ ブスタ（スペイン）に対する4回戦で劣勢に立たされカッとなって後方に打ち込んだボールが線審に直撃し、危険行為で失格処分を受けていた。

　この結果でジョコビッチは、錦織との対戦成績を18勝2敗とした。今シーズンは7月に東京オリンピック（東京・有明テニスの森）の準々決勝で顔を合わせており、ジョコビッチが6-2 6-0で勝っていた。錦織が最後にジョコビッチに勝ったのは2014年USオープン準決勝で、それ以降は17連敗となった。

　今シーズンのジョコビッチはグランドスラム3大会連続優勝を飾っており、今大会で勝つと男子では1969年のロッド・レーバー（オーストラリア）以来となる『年間グランドスラム（同じ年に四大大会全制覇）』を成し遂げると同時に、男子の最多記録を分かち合っているロジャー・フェデラー（スイス）とラファエル・ナダル（スペイン）を追い抜く21回目のグランドスラム制覇を果たすことができる。

　ジョコビッチは次のラウンドで、第21シードのアスラン・カラツェフ（ロシア）とワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したジェンソン・ブルックスビー（アメリカ）の勝者と対戦する。

　そのほかの試合では第6シードのマッテオ・ベレッティーニ（イタリア）がイリヤ・イバシカ（ベラルーシ）を6-7(5) 6-2 6-4 2-6 6-3で、第13シードのヤニク・シナー（イタリア）が第17シードのガエル・モンフィス（フランス）を7-6(1) 6-2 4-6 4-6 6-4で、予選勝者のオスカー・オッテ（ドイツ）はアンドレアス・セッピ（イタリア）を6-3 6-4 2-6 7-5で下し、それぞれ16強入りを決めた。ベレッティーニとオッテは、4回戦で顔を合わせる。（テニスマガジン）

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、Qは予選勝者

男子シングルス3回戦｜主な試合結果

○1ノバク・ジョコビッチ（セルビア）[1] 6-7(4) 6-3 6-3 6-2 ●6錦織圭（日本／日清食品）

○23オスカー・オッテ（ドイツ）[Q] 6-3 6-4 2-6 7-5 ●19アンドレアス・セッピ（イタリア）

○32マッテオ・ベレッティーニ（イタリア）[6] 6-7(5) 6-2 6-4 2-6 6-3 ●28イリヤ・イバシカ（ベラルーシ）

○48ヤニク・シナー（イタリア）[13] 7-6(1) 6-2 4-6 4-6 6-4 ●41ガエル・モンフィス（フランス）[17]