第1セットの長いタイブレークを制したベンチッチがシフィオンテクをストレートで退け3度目のUSオープン準々決勝へ

写真はベリンダ・ベンチッチ(スイス)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の大会8日目は、トップハーフ(ドローの上半分)の男女シングルス4回戦などが行われた。

 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とベリンダ・ベンチッチ(スイス)はともに、首にかけた金メダルと調和するトロフィーを手にすることを望んでいる。東京五輪テニス競技のチャンピオンたちは月曜日に揃ってUSオープン準々決勝に駒を進め、彼らのグランドスラム初タイトルにまた一歩近づいた。

 2019年に4強入りしてグランドスラム大会での最高成績をおさめたベンチッチは2020年フレンチ・オープン優勝者で第7シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を7-6(12) 6-3で下し、そこに戻るまであと1勝と迫った。

 第11シードのベンチッチは非常に長くかかった第1セットのタイブレークを勝者として抜け出し、それから43分で第2セットを取って勝利を掴んだ。

「最初のセットは凄く拮抗していたから、タイブレークはちょっとした運の問題だと思うわ」とベンチッチはコメントした。

 しかし彼女のニューヨークでの好成績について、運だけでは説明がつかない。初めてプレーした2014年にも準々決勝に進出していたベンチッチは、今回も含めてUSオープン出場6回で3度目の8強入りを決めた。

 ベンチッチは次のラウンドで、予選から勝ち上がってきたエマ・ラドゥカヌ(イギリス)と対戦する。18歳のラドゥカヌはシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を6-2 6-1で退け、レイラ・フェルナンデス(カナダ)に続くティーンエイジャーとして女子シングルスのベスト8に食い込んだ。

 ウインブルドンで4回戦に進出して一躍脚光を浴びたラドゥカヌは、今年最後のグランドスラム大会でさらに一歩先まで駒を進めた。彼女は1968年に始まったプロ化以降の時代で、1981年のバーバラ・ガーケン(アメリカ)と2017年のカイア・カネピ(エストニア)に続くUSオープン準々決勝に進出した3人目の予選勝者となった。

「ベリンダは素晴らしい選手で、今は凄く調子がいいわね。だから私は水曜日に自分もいいプレーをしなければならないとわかっているわ」とラドゥカヌは語った。

 前のラウンドで第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を倒す番狂わせを演じていた地元アメリカのロジャーズはこの日も出だしで2-0とリードしたが、ラドゥカヌがそこから11ゲームを連取して一気に主導権を奪い取った。(APライター◎ブライアン・マホニー/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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