「サーシャ・バインが到着していないのはイラつくけど、リラックスできている」準々決勝進出のプリスコバ [USオープン]
今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で、第4シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)が第14シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を7-5 6-4で下してベスト8に進出した。
「すごくうれしい。直近2度の対戦では彼女に負けていたからね。今日のは重要な勝利だった。プレー自体はあまりよくなかったけど、準々決勝にいけるのだから、あまり関係ないか。満足している」
いいプレーではなかったようだが、大事な場面ではよかった。
「間違いなくそうだった。そしてサービスも助けてくれた。ここ数試合ほど多くのサービスエースはなかったけど。それでも多くのフリーポイントを奪えた。重要な場面でいいサービスが打てた。でも風が強かった。どちらも最初は少しナーバスで、試合もあまり面白くなかったかもしれない。どちらもアグレッシブにプレーしたいと思っていた。ミスが多く、観ているほうは退屈だったかもしれない。感触が全然よくなかった。でも何とか相手より少しだけいいプレーができた。彼女のサービスでプレッシャーをかけて何度かブレークもした。もっとチャンスを生かせば楽になったと思うけど、勝つのに最低限のプレーはできた」
USオープンでふたたび準々決勝に進んだことはどんな意味があるのか。
「いいわね。前回準々決勝に進んだのは3年前。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に負けたとき。グランドスラムの2週目に残るのはいつでも素晴らしい。まずはそこが目標だから。昨年、一昨年のグランドスラムはそんなによくなかった。今年はウインブルドンの決勝にいけたのが大きな成功だった。今大会も大きなチャンスがあると思う。実際、誰が勝ち進んでもおかしくない。タフな相手がたくさんいる。でも準々決勝で簡単な相手などいない。今日のようなプレーではなく、その前の試合のようなプレーを見せたい。誰が相手でも勝つ大きなチャンスがあると思う」
今大会は若手の活躍が目覚ましいが、驚いているか?
「全然驚かない。驚いたこともない。テニスだけでなく、人生では何だって起こり得る。毎週のように新しい選手が台頭しており、まったく驚きではない。番狂わせはあるかもしれない。でも、それがテニス。実際には観ていないけど、若い子がいいテニスをしているみたいね」
君の陣営では笑顔が溢れ、試合後にたくさんサインをしていた。どんな気分?
「気分はとてもいい。サーシャ・バインがまだ到着していないのは、少しイラっとするけど。それでもいいチームに囲まれている。オンコート、オフコートどちらもいい気分でいられる。いつも最高のプレーができている訳ではないし、勝負よりも楽しむことにウェイトを置くこともある。でもこの数週間はたくさん試合をして、たくさん勝てている。おかげで少しリラックスして楽しめている。モティベーションは当然高い。すべてが上手く噛み合っている。最近はいいプレーができているから、勝たなきゃいけないという余計なプレッシャーもない。リラックスして笑顔でいられれば、テニスのプレー自体もよくなる。そしてファンが戻ってきたこともうれしい。私は時間があればサインするのは好きなの」
コロナ禍でランキングシステムに特別ルールが導入されたが、近々通常通りに戻る。うれしいのではないか?
「正直、ランキングシステムについて何も知らない。自分にとって重要じゃないから、気にもしていない。トップ10に入ったり、4位、1位になるのは素晴らしいこと。でも気にしていない。知らな過ぎるのは悪いことかもしれないけど。でも知ったとしても何も変わらない。私はただ大会でいい成績を残したいだけ。何ポイント獲得できるとかはまったく気にしていない」
準々決勝で対戦するマリア・サカーリ(ギリシャ)について。
「サカーリとの対戦成績は1勝1敗でどちらもローマでの対戦だった。今回はサーフェスが違うから、また違った展開になると思う。彼女はタフな相手。今大会の前に一緒に練習もした。物凄いファイターで最近凄く強くなった。アグレッシブになり、今大会でも強敵を倒している。フレンチ・オープンでも準決勝に進んでいる。素晴らしいシーズンを送って自信も深めているはず。危険な相手だけど、今回は自分がよりアグレッシブに戦えると思っている。自分のサービス、プレーの調子がよければ、チャンスは必ずある」(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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