島袋将が学生・白石光を破り初代王者に [Uchiyama Cup]

シングルス決勝を戦い終えた島袋将(有沢製作所/左)と白石光(早稲田大)写真◎長浜功明 / Uchiyama Cup


 プロの内山靖崇が、地元・北海道のため、テニス界発展のために立ち上げた国内大会「Uchiyama Cup」(9月5〜6日予選、7日〜12日本戦/カテゴリーJTT-1/賞金総額300万円/札幌市平岸庭球場/ハードコート)が最終日を迎えた。

 第1シードの島袋将(有沢製作所)と白石光(早稲田大学)の男子シングルス決勝は、早大テニス部OBと、現役大学生との顔合わせ。互いにキープが続く中、第1セットで試合が動いたのは2度の雨による中断後の第6ゲーム。白石の動きが鈍り、珍しくストロークのミスでポイントを失う。島袋はネットアプローチでプレッシャーをかけ、フォアボレーのウィナーで白石のサービスゲームをブレークした。

 島袋リードの5-2で再び雨により中断となる。雷もありインドアコートへ移動し、約3時間後に試合が再開された。お互いキープで第1セットは島袋が取った。

 第2セットはインドアへの移動によって、風の影響を受けずにボールを思い切り叩けるようになった島袋が、白石の第1ゲームをいきなりブレーク。その後のサービスゲームを危なげなくキープし、大会初代シングルス王者に輝いた。

優勝 島袋将コメント


「学生で実績を出していて、力もつけているし、練習もよく一緒にしている白石が相手ということで、どこまでくるか、ということを受け止めつつ落ち着いてプレーができた。第1セットの第6ゲームは中断から再開直後の白石のサービスゲームだったので、ブレークするならここだろうと思ってプレッシャーをかけていった。インドアへ移動し、風など気にすることなくサービスは打てるようになってはいたが、白石の粘り強さはわかっていたし、いろいろなことをやってくるので、安心はしていなかった。第1セット5-3、15−30までいったところを我慢してキープできたのが大きかったと思う。

 2回戦で足首を痛め、コンディションは万全ではなかったが、優勝して終わりたいという目標があったので、最後まで戦えたことにとても満足しているし、今後につなげていきたいと思っている。勝たないといけないという自分にプレッシャーをかけながら優勝できたこと、初代の王者になれたことはうれしい」

準優勝 白石光コメント


「(第1セットでブレークされたゲームは)お互いそうだったとは思うけど、雨の直後で正直足元に不安があった。インドアへ移動してからは将さんがプレッシャーなくサーブを打ってきて、とにかくリターンが返らない。正直ブレークは難しかった。とはいえ、両セットとも1ブレーク、第2セットでブレークされた後もなんとかついていって、キープはできた。将さんはこの大会で一番戦いたい相手だった。自分の何が通用して何が足りないのかということも理解することができたと思う。試合が終わった後、握手のときは将さんに冗談で『まだまだだな』と言われました(笑)」

大会最終日結果
※( )は出身と所属先
※ [.  ] 数字はシード順位

男子シングルス決勝

○島袋将(岐阜・有沢製作所)[1] 6-3 6-4 ●白石光(東京・早稲田大)[4]

情報提供◎大会実行委員会  写真◎長浜功明 / Uchiyama Cup

関連リンク

トーナメントディレクター内山靖崇の思い(コメント)

Uchiyama Cup|公式サイト

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Related

Ranking of articles