「人生で一番うれしい、でもまず休みたい!」金メダルから9日後に優勝の国枝慎吾 [USオープン車いすの部]

車いす男子シングルス決勝で、国枝慎吾(ユニクロ)が第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)に6-1 6-4で勝利(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月30日~9月13日/ハードコート)の車いす男子シングルス決勝で、第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)が第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)を6-1 6-4で下して大会連覇を達成した。

「東京パラリンピックを戦った1週間後にこのUSオープン、2大会連続でのビッグトーナメントだからとてもタフだった。本当に今、疲労がピークにきている。試合前は、もう動けないんじゃないかと思った。でも、コートに入ると、あと1試合だけ戦えると感じられた。今日は以上です」

 東京パラリンピックとUSオープンが終わったので、少しこの期間に自分が達成したことを振り返ってもらえますか。

「はい、今とてもうれしいです。でも、それより最初にくる気持ちは、疲労困憊だということ! このあとゆっくり休みたい。日本に戻ってからこの幸せな時間を噛み締めたい」

 昨年の決勝の3セットに比べて今年はまったく違う展開だった。最高のプレーを見せられたと思いますか?

「今日のパフォーマンスは、パラリンピックを含めて一番よかった。疲れてはいたけど、最高のプレーができた。とても誇りに思う」

 この2週間は母国で金メダル、そしてグランドスラム優勝。喜びはどのくらい大きい?

「人生で一番うれしいよ。でもまずは休みたい。それが何よりも先に浮かぶ感情だ」

 国枝は9月4日(土)に東京パラリンピックの決勝で金メダルを獲得、そのあと休む間もなくニューヨークへ移動して9月10日(金)にはUSオープンの初戦を戦うという、超過密日程を乗り越えての連続優勝だった。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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