モンフィスの棄権によりジョコビッチが不戦勝で準々決勝進出「最後の瞬間まで待ったけど…」 [パリ・マスターズ]

写真は男子シングルス2回戦でのガエル・モンフィス(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月1~7日/賞金総額308万4450ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス3回戦で第15シードのガエル・モンフィス(フランス)がケガを理由に棄権したため、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が1ポイントもプレーすることなくベスト8に進出した。

 世界ランク1位のジョコビッチに対する戦績が0勝17敗のモンフィスは、内転筋のケガを抱えていると明かした。

「チームの医療スタッフの意見に従って数時間前に超音波検査を行った結果、筋肉の裂傷であると診断された。その結果を受けてメディカルチームやコーチングスタッフと相談し、棄権することを決めた」とモンフィスは説明した。

 モンフィスは「本当に酷いフラストレーションだ。実は僕の家族全員と親戚たちもここに来ているんだ。母がマルティニークから、父はグアドループから来てくれたんだよ」と話し、カリブ海のフランス海外県からわざわざ彼の試合を観に訪れた両親の前でプレーできない悲しさを口にした。

「僕たちは最後の瞬間まで待ったけど、昨日の超音波検査の結果はよくなかった。今朝にまた同じ検査を受け、やはり結果は思わしくなかった」

 パリ・マスターズで最多記録となる5度の優勝を誇るジョコビッチは準々決勝で、ノーシードから勝ち上がってきたテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは第10シードの第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-3 7-6(3)で倒し、男子トップ8によるATPファイナルズ出場を目指しているノリーに打撃を与えた。

 第2セット4-5からのサービスゲームで15-40とピンチを迎えながらふたつのセットポイントをセーブしてキープしたフリッツは、お互いにサービスキープし合って突入したタイブレークで6-2とシードして4つのマッチポイントを握った。ノリーは自分のサービスからのポイントを取って1本目を凌いだが、次のポイントでフリッツが強烈なファーストサーブに続く3球目をフォアハンドのウィナーで仕留めて試合を締めくくった。

 フリッツはジョコビッチとの過去4戦で一度も勝ったことがなく、今季は2月のオーストラリアン・オープン3回戦と5月のローマ2回戦で敗れている。しかしこのところ好調のフリッツは自信を膨らませており、「明らかに僕は今、自分のベストテニスをプレーしている。もし僕が彼を追い込むことができるときがあるとすれば、それは今だ」と意気込みを語った。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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