チチパスが2回戦を途中棄権「今より悪くなるのは避けたかった」 [パリ・マスターズ]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月1~7日/賞金総額308万4450ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)がラッキールーザーで本戦入りしたアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)に対して第1セット2-4とリードされたところで棄権した。

 今季マッチ55勝を挙げてATPツアーのトップに立っているチチパスは、73試合目のシングルスをプレーしていた。しかしチチパスはフレンチ・オープン決勝で敗れて以来、やや低迷している。彼は9月のUSオープンで3回戦敗退を喫し、前週のウィーンでは2回戦で敗れていた。

「僕は人生を通して途中棄権したことがなかったけど、今日はそうせざるを得なかった。僕にとってもっとも重要な次の大会のために用心しようとしたこともある」とチチパスはコメントした。

 チチパスはすでに、11月14日からイタリア・トリノで行われる男子トップ8によるシーズン末のエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」への出場権を獲得している。彼はこの試合で何に問題を抱えていたかついて正確に説明しなかったが、試合中に何度か右腕を掴むような仕草を見せていた。

「もうかなり長い間、そこに問題を抱えていたんだ。ここ数週間で酷くなってきていたから、僕はただ悪化しないように気を付けているよ。試合中に痛みを感じたから、今より悪くなるのは避けたかったんだ」とチチパスは明かした。

 より早い時間帯の試合ではテイラー・フリッツ(アメリカ)が直面した唯一のブレークポイントをセーブし、手にした唯一のブレークポイントをものにして第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を7-5 7-6(2)で倒す番狂わせに成功した。

 第1セットの最終ゲームでブレークに成功したフリッツは、第2セット1-1からのゲームで迎えたピンチをセーブした。ふたりは3月にドバイの3回戦で対決したが、そのときはルブレフが6-3 6-1で勝っていた。

 ここ数週間に渡っていいプレーをしている世界ランク26位のフリッツは9月のインディアンウェルズ準々決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に勝って4強入りし、前週のサンクトペテルブルクでは決勝に進出していた。

 また第9シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)がラッキールーザーから勝ち上がってきたドミニク・コプファー(ドイツ)に3-6 5-7で敗れてATPファイナルズ出場権を巡るレースから脱落したが、第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)と第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)は16強入りを決めて望みを繋いだ。フルカチュが予選勝者のトミー・ポール(アメリカ)に7-5 7-6(4)で競り勝ち、ノリーはライリー・オペルカ(アメリカ)を6-3 6-4で退けた。

「物凄くがっかりしているよ。もっとうまくプレーするべきだった。彼は非常にいいプレーをしたけど、自分はときどき自分自身と戦っていたかもしれないね」とオジェ アリアシムは語った。

 そのほかの試合では第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第4シードのズベレフ、第15シードのガエル・モンフィス(フランス)、第16シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)、セバスチャン・コルダ(アメリカ)、ジェームズ・ダックワース(オーストラリア)、予選勝者のマルコス・ギロン(アメリカ)とユーゴ・ガストン(フランス)が3回戦に駒を進めた。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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