ジョコビッチが錆をふるい落としてUSオープン決勝以来のシングルス初戦に勝利「素晴らしい戦いだった」 [パリ・マスターズ]

写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/11月1~7日/賞金総額308万4450ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、USオープン決勝以来となるシングルスの試合をプレーしたノバク・ジョコビッチ(セルビア)がマートン・フチョビッチ(ハンガリー)を6-2 4-6 6-3で倒してベスト16に進出した。

 上位8シードは初戦がBYEで免除されており、第1シードのジョコビッチはこの試合がシングルスの初戦だった。ジョコビッチは9月のUSオープン決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に敗れ、『年間グランドスラム(同じ年に四大大会全制覇)』達成にあと一歩のところで逃していた。

 世界ランク1位のジョコビッチは最初のゲームでいくつかのアンフォーストエラーを犯してやや錆びついている兆候を見せたが、それでも質の高いサービスリターンで相手にプレッシャーをかけると2度のブレークに成功して第1セットを先取した。

 第2セットでのジョコビッチはフォアハンドのミスで自分のサービスゲームを落として1-2とリードされ、最後はリターンをアウトしてフチョビッチがセットオールに追いついた。

 明らかに最高の調子ではなかったジョコビッチは、最終セット第3ゲームでフォアハンドのパッシングショットを決めてサーブをキープしたときに拳を突き上げて雄叫びを上げた。ブレークポイントでフチョビッチがバックハンドをアウトして4-2としたジョコビッチはリードを維持し、最後はフォアハンドのウィナーを決めて2本目のマッチポイントをものにした。

「素晴らしい戦いだった。僕たちはお互いに限界まで追い込んだ。僕にとって非常にいい初戦だったよ」とジョコビッチは試合後にコメントした。

 ジョコビッチは今大会の結果次第で7度目の年末世界ナンバーワンを決める可能性があり、もし実現すれば最多記録で並ぶピート・サンプラス(アメリカ)を抜いて単独トップに立つことができる。

「今は試合でのプレーに必要なインテンシティ(強度、激しさ)を見つけ、より多くのポイントをプレーすることが重要だ。試合数をこなして多くのポイントをプレーすればするほど僕はよくなっていくはずだ」とジョコビッチは語った。

 パリ・マスターズで最多記録となる5度の優勝を誇るジョコビッチは、今回も勝てばATPマスターズ1000の獲得タイトル数でトップに並ぶラファエル・ナダル(スペイン)を追い抜くことができる。ふたりはそれぞれマスターズ大会で36勝を挙げており、3位のロジャー・フェデラー(スイス)を8勝も上回っている。(C)AP(テニスマガジン)

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles