「歴史的偉業へのプレッシャーが凄まじかった」今季を振り返り、大会への意気込みを語るジョコビッチ [Nitto ATPファイナルズ]

写真は会場で練習中のノバク・ジョコビッチ(セルビア)ジョコビッチ(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)に今年で14度目の出場となるノバク・ジョコビッチ(セルビア)が大会への意気込み、展望、過去の出場大会について語った。

「今年は例年ほど多くの大会に出場していない。でも、グランドスラム大会で物凄く消耗した。これまでに感じたことのない感情だった。歴史的な偉業達成へのプレッシャーが凄まじかった。そこで消耗が激しく、シーズン最後に好成績を残して終われるように、休憩を取る必要があった。インドアシーズンはパリ・マスターズでの優勝という最高のスタートを切れた。いい形で終わりたい」

 過去の大会の記憶。

「ATPファイナルズはシーズンの終わりで、若い頃に素晴らしい成績を残している。確か、4連覇(2012~2015年)をしているんじゃないかな。2015年以降は優勝できていない。決勝進出はあったし、準決勝には何度か進めたのに。シーズン中に消耗して、この最後の大会を勝つためのエネルギーが残っていない可能性もある。昨年は準決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に5-7 7-6(10) 6-7(5)で敗れたのはよく覚えている」


ATPファイナルズ出場選手が私服姿でトリノの街を散策。(左から)ホベルト・フルカチュ(ポーランド)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

「世界トップの8選手で戦うこの大会は、すべての試合がトップレベル。強度が高く、要求されるプレーのレベルも非常に高い。シーズンで消耗してエネルギーが半分くらいしか残っていないと、すべての試合で最高のパフォーマンスは発揮できない。優勝するには少なくとも4度最高のテニスをしなければならない。グループリーグで始まるから、1試合、最悪2試合落としても準決勝に進める。そのことから多少はプレッシャーが軽減される。それでもきつい大会であることには変わらない」

「グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、ダニール・メドベージェフ(ロシア)がこの数年の優勝者。初出場、2度目、3度目の出場で勢いがあってフレッシュなときに、失うものがなく自身唯一の優勝ができたケースが多いんじゃないかな。恐らく、何度も出場してきた僕らのような選手とは違った気持ちで臨めるのだと思う」

 第1シードのジョコビッチはグリーン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)初戦で、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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