地元イタリアのベレッティーニがズベレフとの初戦で負傷リタイア「起こりうる最悪の事態」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)が開幕し、初日のシングルスはレッド・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第1戦が行われた。

 アフタヌーンセッションで第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-7(5) 6-3 6-4で倒し、イブニングセッションでは第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が7-6(7) 1-0とリードしている場面で第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が左脇腹の痛みでリタイアしたため勝利が決まり、それぞれ白星スタートを切った。

 この結果でズベレフは、レッド・グループのラウンドロビン(グループ内総当り戦)でメドベージェフを凌いで暫定首位に立った。

 第1セットを7-6(7)で先取したズベレフが第2セットの第1ゲームをキープして1-0としたあとゲームポイントでフォアハンドをネットにかけたベレッティーニはラケットを落とし、顔を手で覆って痛みに苛まれた様子で屈み込んだ。

「会場の雰囲気は僕がここまでの人生で感じた中で最高のもののひとつだった。だからこそ僕は今、本当に辛い気持ちでいっぱいだ。起こりうる最悪の事態が起きてしまった…」と地元イタリアの人気者でもあるベレッティーニはコメントした。

 そのあとベレッティーニはメディカルタイムアウトを取ってトレーナーによる治療を受けたが、それから彼は1ポイントをプレーしただけで試合続行を断念した。

 ウインブルドン準優勝者のベレッティーニが重要なポイントを取るたびに地元の観客がサッカースタジアムにいるかような大声援を爆発させる中、ズベレフは長かった第1セットで5-6からふたつのセットポイントをセーブしていた。

 昨年もケガにより勢いを削がれたベレッティーニは、「(ケガが)何だかはわからない。それほど深刻なものでないよう祈っているけど、プレーを続けることは不可能だった」と説明した。

 もし今後の状況次第でベレッティーニがプレー不可能となった場合、残り試合で代役を務めるのは同じく地元選手のヤニク・シナー(イタリア)となる。

 この大会後に同じく母国のトリノで開催されるデビスカップ・ファイナルズで、イタリア代表チームのためにプレーすることになっているベレッティーニは、「明日は僕のチームと医師とともに、いくつか検査を受けるつもりだ。長くプレーできないようなケガでないことを願っているよ」と語った。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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