2022年ウインブルドン出場が無理そうでもグランドスラム決勝でプレーすることは「僕の究極の目標」とフェデラー
膝に受けた最新の手術からの復帰について、ロジャー・フェデラー(スイス)は来年のウインブルドンに間に合うことを期待してはいないようだ。
ウインブルドンで男子の最多記録である8度の優勝を遂げた40歳のフェデラーは水曜日にスイスで掲載されたインタビューの中で、もし自分が復帰するのが2022年でも2023年でも自分にとって大きな違いはないと話した。
「実を言えば、ウインブルドンでプレーできたら僕はものすごく驚くだろうね」とフェデラーはスイスの日刊紙『トリビューン・ド・ジュネーブ』に語った。
「(復帰するのが)40歳だろうと41歳だろうと同じことだよ」
それでももう一度、グランドスラム大会の決勝でプレーしたいとフェデラーは願っている。
グランドスラム決勝を31回プレーしてそのうち20試合に勝ったフェデラーは、「僕はこの種の奇跡を信じている」とコメントした。
「スポーツの世界に奇跡は存在する」
カムバックを果たすという課題について、8月に受けた最新の手術から回復するためのリハビリを数ヵ月に渡って着実に行ったあとにのみはっきりするだろうとフェデラーは説明した。
来年のウインブルドンは6月27日に開幕する予定だが、フェデラーは今年7月のウインブルドン準々決勝でホベルト・フルカチュ(ポーランド)に3-6 6-7(4) 0-6で敗れて以来ツアーでプレーをしていない。彼はその試合から数週間のうちに、そこまでの18ヵ月で3度目となる膝の手術を受けた。
グランドスラム大会のシングルス獲得タイトル数「20」を誇るフェデラーは、この男子の最多記録をラファエル・ナダル(スペイン)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)と分け合っている。
「はっきりさせておこう。もしもう一度グランドスラム大会決勝でプレーできなかったとしても、僕の人生が崩壊してしまう訳ではない。でも、そこに戻っていくことは僕の究極の目標なんだ」とフェデラーは発言した。
「僕はプロのテニスプレーヤーとして、自分に何ができるのか最後にもう一度見てみたい」
最新の手術を受けた動機について、フェデラーはテニスのことよりも将来の人生の質を守るためだったと明かした。
「僕は来たる何十年に、子供たちとスキーをしたり友達とサッカーやテニスをしたりできるようにするためにこの手術を受けたんだ」
2022年シーズン最初のグランドスラム大会である1月のオーストラリアン・オープンについて、プレーする可能性は皆無だろうとフェデラーは明言した。
「そしてそれは驚きではない。手術の前からこの種のことには何ヵ月もの休止期間が必要だということはわかっていた」
自分の気持ちと望みを理解するに値するファンたちにメッセージを送るためにこのインタビューを受けたというフェデラーは、「彼らは今年のグラスコートシーズンの間に残されたイメージよりいいものを受けるにふさわしい」と述べた。(C)AP(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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