ズベレフがメドベージェフに次ぐグループ2位通過でジョコビッチに対する準決勝へ [Nitto ATPファイナルズ]

写真はラウンドロビン2勝目を挙げてグループ2位で決勝トーナメント進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)の大会5日目のシングルスはレッド・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦が行われ、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が勝利をおさめた。

 世界ランク3位のズベレフは第7シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-2 6-4で下し、同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と2位のメドベージェフに続いて決勝トーナメント進出を決めた。

 メドベージェフに次ぐグループ2位で勝ち上がりを決めたズベレフは準決勝で、グリーン・グループで首位通過を決めている第1シードのジョコビッチと対戦する。一方でメドベージェフの相手は、金曜日のランドロビン最終日に行われる第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)の試合結果で決まることになる。

 ズベレフは今年のオーストラリアン・オープンとUSオープンでジョコビッチに敗れたが、東京オリンピックでは金メダル獲得への過程でジョコビッチを倒していた。

「僕たちは基本的に、ハードコートで今シーズンに行われたすべてのビッグイベントで対戦してきた。だからここでもふたりが対戦するのは正しいこと以外の何ものでもない。僕たちが戦うときはいつも接戦になるから、今回も厳しい試合になることを覚悟しているよ」とズベレフはコメントした。

 2018年大会チャンピオンのズベレフは、初めて今大会の出場権を得たフルカチュに対する試合で一度もブレークポイントに直面しなかった。会場のパラ・アルピツアーの速いコンディションの中、両者ともに11本のサービスエースを決めた。

「(ジョコビッチに対しては)もっと多くの長いラリーがあることだろうし、もっともっと走り回ることになるだろうね。ある意味で、僕たちはお互いにかなり苦しい戦いを強いられることになるんじゃないかな」とズベレフは準決勝を見据えた。

「僕たちが対戦したすべての試合では、お互いに最高の状態である必要があった。1ポイントか2ポイントの差で勝敗が決まるんだ。ここでも違いはないと思っているよ」

 アフタヌーンセッションでズベレフが勝ったため、イブニングセッションの試合は実質的に意味のないものになってしまった。それでもメドベージェフは第3セットのタイブレークでふたつのマッチポイントを凌ぎ、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が棄権したため第2戦から代役として出場した第9シードのヤニク・シナー(イタリア)に6-0 6-7(5) 7-6(8)で競り勝った。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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