ルードが初出場ながら世界トップ3の待つ決勝トーナメントへ「自分が世界で4番目に強い選手だとは思っていない」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はラウンドロビン2勝目を挙げてグループ2位で決勝トーナメント進出を決めたキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月14~21日/室内ハードコート)の大会6日目のシングルスはグリーン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦行われ、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)との1勝1敗同士の直接対決を2-6 7-5 7-6(5)で制した。

 この勝利で22歳のルードは決勝トーナメントへの最後の1枠を奪取し、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)、3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と合流することになった。

 1年前のルードは、世界トップ30に食い込んだばかりのところだった。今の彼を見てみるといい。このシーズン末のエリート大会の出場権を巡るレースでぎりぎりの8位となったルードは、初出場ながら堂々としたプレーで準決勝進出を決めた。

 金曜日にルブレフに対するラウンドロビン最後の試合に臨んだルードは勝負のかかったタイブレークでアグレッシブな戦法を選択し、2度目のマッチポイントでサービスエースを決めて勝利をもぎ取った。

 ルブレフは過去4度の対戦でルードに負けたことがなかったが、大事な試合で初黒星を喫した。

「かなり緊張していたから、マッチポイントでサービスエースを決めることができて自分の腕に感謝だね」とルードはコメントした。

 ルードは土曜日の準決勝で、ディフェンディング・チャンピオンでもある第2シードのメドベージェフと対戦する。過去12年に渡ってイギリス・ロンドンで行われていたATPファイナルズは、今年からイタリア・トリノに場所を移した。

 もうひとつの準決勝は第1シードのジョコビッチと第3シードのズベレフの顔合わせとなっており、芽生え始めたライバル関係を再燃させることになる。

「僕は4人目のプレーヤーだけど、だからと言って自分が世界で4番目に強い選手だとは思っていない」とルードは語った。

「明日は楽しい日になるだろう。恐らく僕のキャリアでもっとも大きな試合だからね」

 ラウンドロビンはそのあと消化試合となってしまった対戦で締めくくられ、ジョコビッチが第10シードのキャメロン・ノリー(イギリス)を6-2 6-1で圧倒した。ノリーは第1戦後に肘のケガで棄権を余儀なくされた第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)の代役として、ラウンドロビン第2戦からプレーしていた。

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。(APライター◎アンドリュー・ダンプ/構成◎テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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