ジョコビッチが第3回ATPカップのセルビア代表メンバー入り

写真は2021年ATPカップでのノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 2022年シーズンの幕開けを告げる大会となる世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月1~9日/ハードコート)の参加国および出場者が発表され、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がセルビア代表チームのメンバーに名を連ねた。

 ワクチン接種の状況を明かしていないにもかかわらずジョコビッチが同大会に出場するということは、その1週間後に開幕するオーストラリアン・オープンでプレーすることを示唆している。

 大会主催者は世界トップ20プレーヤーのうち18人がシドニーで1月1日から9日に行われる16ヵ国によるチーム戦への参加を予定しており、ジョコビッチは第1シードのセルビアを率いることになると火曜日に明かした。

 ジョコビッチはメルボルン・パークでオーストラリアン・オープンのタイトル防衛を目指すと正式には明言しておらず、そこでプレーするために必要な2度のワクチン接種を済ませているかについて公表していなかった。

 ATPカップの出場基準は同じではないが、彼が同大会に参戦するということはメルボルン・パークで10度目のタイトル獲得と21回目のグランドスラム制覇を目指すつもりであると考えられる。もしそれが実現されれば、彼はグランドスラム大会の獲得タイトル数で男子の最多記録「20」で並んでいるロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)を抜いて単独トップに立つことができる。

 シドニーでワクチン未接種のままプレーするにはニューサウスウェールズ州政府が例外措置の申請をしなければならず、その上で入国後に14日間の検疫を受けなければならない。

 開催国としてワイルドカード(主催者推薦枠)で出場するオーストラリアはディフェンディング・チャンピオンのロシア、強豪イタリア、オーストリアと同組のグループBに入り、エースのアレックス・デミノー(オーストラリア)がチームをけん引する。

 前週にデビスカップで優勝したばかりのロシアは世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)、アスラン・カラツェフ(ロシア)、ロマン・サフィウリン(ロシア)、エフゲニー・ドンスコイ(ロシア)を代表メンバーに選出した。

 セルビアはグループAの本命と目されており、ノルウェー、チリ、スペインと決勝トーナメント進出を争うことになる。ジョコビッチのライバルであるナダルは、スペイン代表チームに加わらなかった。

 そのほかの参加国はドイツ、カナダ、イギリス、アメリカがグループC、ギリシャ、ポーランド、アルゼンチン、ジョージアはグループDに振り分けられた。シドニー・オリンピック公園で行われる第3回ATPカップでは、センターコートのケン・ローズウォール・アリーナとクドス・バンク・アリーナの2会場が使用される。

 ビクトリア州メルボルンで開催される2022年オーストラリアン・オープンは、1月17日に開幕する予定になっている。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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