「見るたびに涙が出てくる」ウイリアムズ姉妹の父を描いた映画『ドリームプラン』の記者発表会が開催 前編

前列左からD・シングルトン、セレナ、W・スミス、ビーナス、S・シドニー、A・エリス。後列左からZ・バイリン、T・ホワイト、I・プライス、T・プライス、T・ゴールドウィン、J・バーンサル、R・グリーン



司会:あのインタビューのシーンは映画の中でも、やや違った形で登場する。この映画をすでに2回見たけど、いつみんなが拍手を送るシーンなの。次はティム・ホワイト、トレバー・ホワイトに聞いてみましょう。制作の過程、またストーリーの中心を2人の素晴らしいアスリートではなく、リチャードに決めたことも話してもらえる?

ティム・ホワイト(プロデューサー):僕も実はジュニアテニスを経験している。だから、今回の作品について理解できるし、リチャードやセレナ、ビーナスのことが少しは分かる。1999年にビーナスがUSオープンで優勝したときリチャードが「Told you So(言っただろう)」というメッセージを掲げていたことをよく覚えている。2014年頃から映画化することをリチャードと話し始めたんだ。この物語を語る方法が1000通りはあるはずだ。それを20、30人くらいの脚本家と話して、その中からザック・ペイリンに決めたんだ。そして映画化が現実になり、ウィルにレターを送って、リチャードとも話して、すべてが始まった。

トレバー・ホワイト(プロデューサー):ティムが最初にリチャード・ウイリアムズについての映画をつくるアイディアを持ってきたとき、テニスの歴史の中で最高のコーチングストーリーになると確信したよ。そしてストーリーの中に実際に入っていくと、凄くエキサイティングでコーチングストーリーの枠を超えたファミリーストーリーだったんだ。自分たちにとってもインスパイアされるものだった。そしてその完成した映画をようやく見ることができた。ザックが素晴らしい仕事をしたよ。

司会:ダイニングルームにいたリチャードに向かって“自分だけで成し遂げたことじゃないのよ!”と言った場面で、観衆から盛大な拍手が生まれました。母親として絶妙な立ち位置で演じたのも印象的です。


ビーナス、セレナの母親オラセン・ウイリアムズ役を演じたアーンジャニュー・エリス

アーンジャニュー・エリス(オラセン・ウイリアムズ役):私は映画製作スタッフの素晴らしい仕事ぶりを称えたい。今日ここにはいないけど、リモートの人たちも含めてね。目に見えないところで、母親のオラセン・ウイリアムズの仕事は、このクレイジーな夢を実現するのに欠かせなかったもの。そこに私たちはスポットライトを当てて、彼女の存在の大きさを表現できた。彼女の存在が映画にダイナミックさをもたらしたと思う。最初に映画を見たときに感じたもうひとつのダイナミックさは、2人の才能豊かな少女たちの素晴らしい演技だったわ!

司会:若い素晴らしい役者のうち、まずデミーから今回の作品で学んだことを教えてもらえる? 


セレナ役を演じたデミー・シングルトン

デミー・シングルトン(セレナ役):できるかぎりリアルに演じるため、物凄くリサーチしたの。それが重要だった。これは自分ではなく、彼女たちのものだから、本当にインターネットで調べまくったの!

司会:最初の言葉はどんな感じだった?

デミー・シングルトン(セレナ役):サンセットで彼女が驚かせるシーンの撮影で初めてセリーナ、ビーナスが現場に来て話したの。テニス以外のこと、人生、幼少期、デートした人たちのことまで話してくれたわ! 凄い会話だった。こんな私に対しても一人の人間として話してくれた。その側面を知られたことは素晴らしいことだった。


「ビーナスがどれほど優しい心の持ち主なのかを伝えることが重要だった」とサナイヤ・シドニー

サナイヤ・シドニー(ビーナス役):すごく緊張した! テニスだけじゃなく、人生の話をしてくれたた。とても重要で、これほど重要なことはない、素晴らしい経験だった。ビーナスがどんなに優しい心の持ち主なのかを伝えることが、私にとってとても重要だった。ここで一つの家族を作ることができた。カメラの後ろにいる人たちも凄く助けてくれた。本当に緊張したけどね。

ビーナス:デミーとサナイヤを指導したコーチのひとりは、私たちと一緒にリック・メイシー・アカデミーに行った人だった。凄く狭い世界だから、そんなこともあるのね。前から知っている人と偶然一緒に作り上げることになった。

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