「見るたびに涙が出てくる」ウイリアムズ姉妹の父を描いた映画『ドリームプラン』の記者発表会が開催 前編

前列左からD・シングルトン、セレナ、W・スミス、ビーナス、S・シドニー、A・エリス。後列左からZ・バイリン、T・ホワイト、I・プライス、T・プライス、T・ゴールドウィン、J・バーンサル、R・グリーン



司会:次はジョン、あなたへの質問だけど、コーチ役にどのようにアプローチしたの?


「テニスが大好きでとにかく楽しいリック・メイシーを表現した」とジョン・バーンサル

ジョン・バーンサル(リック・メイシー・コーチ役):ここでみんなと一緒になれて本当に嬉しいよ。これはファミリーの物語だ。このストーリーの一部に自分がなったことが本当に嬉しいよ。自分にとっても、我が子以上に重要なものはない。親の仕事は重要で、難しく、絶対に完璧にはなれないものだ。リックについてよく知る人たちから聞いたのは、彼がとにかく楽しい人であるということ。テニスが大好きで、それを自分も表現できると思った。でも、リックの髪型と髭は見た目で凄くインパクトがあったと思うんだけど、リチャードの存在感が凄過ぎて、あまり目立たないのではないかと思う。

司会:確かにリチャードがいれば、誰も目立たない! ここで監督への質問です。ファミリーが大きなテーマになる中で、テニスの試合にしか興味を持たない人も映画を見るかもしれないけど、このプロジェクトにどうアプローチしたの?


「出演者の間に生まれた家族のような愛を感じてほしい」とメッセージを送ったレイナルド・マーカス・グリーン監督

レイナルド・マーカス・グリーン監督:僕は小さい頃は野球選手だった。テニスは1回しかやったことがない。ボールがフェンスの向こうまで飛んでしまい、テニスはかなり難しかったよ。映画の作成にあたり、母親が見て楽しめるものを作りたかった。オラセン・ウイリアムズはファミリーというものを理解している。彼女のような人が見ても楽しめる。テニスのことをまったく知らなくてもね。テニスについて伝えるべきものも、しっかり伝えている。テニスの要素をどう生かすかという側面でも、素晴らしい仕事ができた。現場でもウィルとアーンジャニューが素晴らしい雰囲気を作り上げてくれた。彼女はこのファミリーを作り上げた。サナイヤとデミーが責任をもってやってくれた。ウイリアムズ一家が僕らを快く迎え入れてくれたことにも感謝している。姉妹の姉イーシャ・プライス、リンドレア・プライスが毎日現場に来て「彼女たちはこんな風にラケットを握らない!」「こんな色私は絶対着ない!」などと貴重な意見をくれた。僕らは映画の中に出てくる以上の家族を築き上げた。その愛をスクリーンの上で感じてもらえたら嬉しい。

司会:現場の楽しさが伝わってくるね。ここでトニー(ゴールドウィン)にジョン・マッケンロー(アメリカ)を指導したポール・コーエン・コーチの役を演じるのに、どんな準備をしてきたの?


「カメラが回っていなくても姉妹みんなが磁石のようにくっついて離れなかった!」と舞台裏を語ったトニー・ゴールドウィン

トニー・ゴールドウィン(トニー・コーエン・コーチ役):ポールの役には厄介な人間関係があったけど、そこに遊び心とお互いへのリスペクトがあった。役作りのためにポール本人に連絡して長い会話を交わしたんだ。ビーナス、セレナとの関係、子供たちをコーチする方法を聞いた。凄く難しかったね。そこでも言われたのが“ファミリー”ということ。コーチングは楽しみながらも、とても繊細な役割だ。彼は家族に愛を、リチャードへの敬意を表した。とても感動した。そこにはリスペクトがあったんだ。子供、妻のために戦うリチャードの姿にね。よく覚えているのは、いつも姉妹のみんなが、まるでくっついて離れない磁石のようだった。カメラが回っていても、回っていなくてもいつもくっついているんだ。すでに現場で“家族”になっていたから今回の仕事は簡単だったよ。

後編に続く

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