バウティスタ アグートがフルカチュとの激戦を制してスペインが決勝進出「この試合は一生記憶に残るだろう」 [ATPカップ]

写真は準決勝のポーランド戦で母国の勝利を決める勝ち星を挙げたロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)(Getty Images)


 2020年に創設された男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州シドニー/1月1~9日/賞金総額1000万ドル/ハードコート)の大会7日目は準決勝「スペイン対ポーランド」が行われ、ポーランド(グループD:1位)を2勝1敗で下したスペイン(グループA:1位)が2年ぶりの決勝進出を決めた。

 第1試合は世界ランク20位のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)がカミル・マイクシャク(ポーランド)に代わって出場したヤン・ジェリンスキ(ポーランド)を6-2 6-1で退け、第2試合のエース対決で世界19位のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)が同9位のホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(6) 2-6 7-6(5)で競り勝ちシングルスの2勝でスペインの勝利が決まった。

 消化試合となったダブルスは、シモン・バウクフ(ポーランド)/ジェリンスキがペドロ・マルチネス/アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を4-6 6-3 [10-6]で倒してポーランドが一矢報いた。

 大接戦を勝利で終えたバウティスタ アグートは、「この試合は一生記憶に残るだろう。どちらが勝者になってもおかしくない試合だった。今日は僕が勝ち、僕も勝利に値するプレーをしたと思う。僕は試合の終りに本当にアグレッシブにプレーした。彼もまた多くのいいプレーをして称賛に値したけど、これがテニスなんだ」と喜びを表現した。

 その中でフルカチュはマッチポイントを5本凌いで食い下がり、何とか1勝1敗に持ち込もうと奮闘した。ストロークで粘りながら決め球を打つチャンスを狙うバウティスタ アグートに対して何度もネットを取ってボレーでポイントをもぎ取ったフルカチュは第3セットのタイブレーク4-6からもネットに出てボレーを決めてマッチポイントを凌いだが、次のポイントでネットに出た際にパッシングショットを沈められて試合に終止符をが打たれた。

 スペインは大会最終日の決勝で、前年優勝国のロシア(グループB:1位)とカナダ(グループC:1位)の勝者と対戦する。

 3回目となる今年の大会は16ヵ国が4チームによる4グループに分れて総当たり戦を行い、各グループの1位が決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はシングルス2試合(ベスト・オブ・3セットマッチ)とダブルス1試合(第3セット10ポイントマッチタイブレーク)で争われ、先に2勝を挙げたチームが勝者となる。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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