ジョコビッチが感染後の行動についてインスタグラムで弁明
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/18932/images/main_04094f71405bc10e7f972ef634f8864e.jpg?w=850)
自分が新型コロナウイルス(COVID-19)で陽性と知りながらすぐに規則で定められた隔離を行わずイベントなどで他者との接触を続けていたノバク・ジョコビッチ(セルビア)の感染後の行動についてオーストラリアの人々を筆頭に世論からの批判が高まる中、1月12日にジョコビッチは自身のインスタグラムに長い声明文を投稿して弁明した。
声明文の中でジョコビッチは状況を説明し直し、感染していると知りながら取材を受けて他者と接触したことは間違った判断だったと認めはしたが個人的な謝罪はしていない。
ジョコビッチはまず家族が裏付けた『ジョコビッチは12月16日にコロナウイルスの検査を受け、その日の夜に陽性の判定を受け取った』ということ、そして報道された『それにも関わらず翌日17日にジュニアイベントに出席した』ということについて以下のように釈明した。
「私は14日にベオグラードでのバスケットボールの試合を観に行き、そのあとそこにいた人々の多くがCOVID-19で陽性だったと知らされました。自分自身にはどのような症状もなかったにも関わらず私は簡易な抗原検査を行い、結果は陰性だったのですが用心のために同日にPCR検査も受けました。私は翌日にベオグラードのテニスイベントに出席し、行く前にやはり簡易検査を行い陰性でした」
「症状はなく、気分はよかったのです。陽性というPCR検査の結果を受け取ったのはそのイベントのあとでした」
上記の説明で12月16日の夜に陽性結果を受け取ったというのは事実でないはないとジョコビッチは主張し、簡易検査で陰性だったことを強調した。しかしPCR検査と違って自分でできる簡易検査はは記録がないため、真偽を確認するのは難しい。
同じ声明の中でジョコビッチはその翌日の12月18日にベオグラードにある自身のテニスセンターでフランスの日刊スポーツ新聞『レキップ』のインタビューを受けて写真撮影に応じたことについて、ずっと前から約束していたインタビューだったため断るのは悪いと思って受けたと説明した。
「記者をがっかりさせたくなかったので、レキップ紙のインタビューは受けなければならないと感じました。ソーシャルディスタンスを保ち、写真撮影のとき以外はマスクは着用していました。インタビュー後に家に帰ってからは要求される日数の隔離を行いましたが、今になって考えればこれは判断ミスであり、インタビューの日程を組み直すべきでした」
隔離に関してだが、セルビアでは陽性者は14日間の隔離を義務づけられると報じられている。18日からの14日間が終わるのは1月1日で、ジョコビッチはすでに12月25日に公衆の前に現れている。また現在のスタンダードである7~8日としても、隔離開始日が18日であれば12月25日はまだ隔離期間中に当たる。ジョコビッチは12月22日に陰性と判定されたと主張しており、その場合にセルビアでは既定の隔離期間を短縮できる可能性が考えられるが実際にそうであるかはまだ確認されていない。
また渡豪前にベオグラードからスペインに移動していたにも関わらず入国申告書に「渡豪前の14日間に旅をしていない」という真実ではないことが書かれていた件に関しては、それを書き込んだのは自分自身ではなく自分のサポートチームで「私の代理人はオーストラリアに来る前の旅程について間違ったボックスにチェックマークを入れてしまったことに関して心からお詫びしています。これは単なる人間的なミスで、わざとではありません。我々はパンデミックの中で難しい時期を生きており、こういったミスは起こり得ます」と弁明した。
情報に不正確さがあったことを明らかにするのは重要だと感じたがこれ以上のコメントは控えると書き添えたジョコビッチは、最後にオーストラリアン・オープンへの愛を記して声明文を締めくくった。(テニスマガジン)
写真◎Getty Images
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