2度ブレークバックしたメドベージェフがタイブレークの末に第2セットを奪取、ナダルはあとがなくなる [オーストラリアン・オープン]

写真は男子シングルス決勝で2セットを連取したダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 今年最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月27~30日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と第6シードのラファエル・ナダル(スペイン)が対戦。第1セットを6-2で先取したメドベージェフが第2セットも7-6(5)で奪い、初優勝にあと1セットに迫った。

 ファーストサーブの確率が落ちたところをサーブ&ボレーやドロップショットを駆使したナダルに先行されながらも2度ブレークバックしたメドベージェフは、もつれ込んだタイブレークを制して第2セットをもぎ取った。

 ナダルはデュースを繰り返すロングゲームとなった5-3からのサービング・フォー・ザ・セットでセットポイントが1本あったが、それをものにできなかった上にセットも失いあとがなくなった。

 両者の過去の対戦成績は、3勝1敗でナダルがリード。グランドスラム大会では2019年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の決勝で対決し、ナダルが7-5 6-3 5-7 4-6 6-4で勝っている。

 全豪に6年連出場となる25歳のメドベージェフは、昨年の大会で自己最高の準優勝をマーク。最後はノバク・ジョコビッチ(セルビア)に5-7 2-6 2-6で敗れたが、同年9月のUSオープンでは決勝でジョコビッチに6-4 6-4 6-4で勝ってグランドスラム初タイトルを獲得した。

 四大大会の中で全豪だけ1度しか勝っていないナダルは、優勝すると「ダブルグランドスラム」(4大大会2回以上制覇)の偉業と男子の最多記録を分かち合っているロジャー・フェデラー(スイス)とジョコビッチを追い抜く21回目のグランドスラム制覇を達成することができる。(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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