ブブリクがズベレフを倒してツアー初優勝「5度目の決勝で偉大な選手に勝つことができた」 [南フランス・オープン]

写真は2021年シンガポール・テニス・オープンでのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「南フランス・オープン」(ATP250/フランス・モンペリエ/1月31日~2月6日/賞金総額49万3875ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で第6シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-3で下し、ATPツアーでキャリア初のタイトルを獲得した。

 ジュニア時代から知り合うふたりの間にはランキング的な差(ズベレフ3位、ブブリク35位)があるが、ブブリクはズベレフの天敵としての地位を確立しつつあるようだ。これでツアーレベルの対戦ではブブリクの2戦2勝となり、ズベレフは1セットも取ることができていない。

 第1セットを先取したブブリクは第2セット2-2からドロップショット&パスエースで0-40として3つのブレークポイントを握ったあと、ネットに出たズベレフがバックハンドボレーをアウトして3-2とリードした。

 ドロップショットやネットプレーなど多彩なプレーでズベレフのリズム乱したブブリクは次のゲームをやはりラブゲームでキープし、最後は5-3からズベレフのサービスゲームをふたたび破って初の栄冠に輝いた。

 ブブリクは第2シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に対する準々決勝で敗戦まであと2ポイントと追い込まれながらも巻き返し、最終的に6-4 2-6 7-6(4)で勝利を掴んでいた。

「僕を大いに応援してくれたフランスの観客の前で初タイトルを獲ることができ、本当に幸せだ。サーシャ(ズベレフの愛称)と僕は一緒に育った。彼は素晴らしい名選手であり、そんな彼をここの決勝で倒すということは僕にとって大きな意味がある」とブブリクは試合後に感慨を語った。

 ズベレフのセカンドサーブを攻撃して緩急をうまく混ぜてラリーの主導権を握ったブブリクは「僕はこれまで4度決勝で敗れていたけど、5度目の機会で偉大な選手に対して勝つことができた。僕のテニスがうまく噛み合い、花開いた。サービスもリターンもよかったし、メンタル的にも最後までいい状態を維持できた。僕はチャンスを手にしたとき、それを活用していた」とも話し、試合内容に満足感を示した。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第1シードのピエール ユーグ・エルベール/ニコラ・マウ(ともにフランス)がロイド・グラスプール(イギリス)/ハリ・ヘリオバーラ(フィンランド)に4-6 7-6(3) [12-10]で競り勝ち地元優勝を飾った。

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写真◎Getty Images

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