マッチ14連勝のナダルと8連勝のノリーが決勝で激突 [ATPアカプルコ]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「アビエルト・メキシカーノ・テルセル」(ATP500/メキシコ・アカプルコ/2月21~26日/賞金総額183万2890ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第4シードのラファエル・ナダル(スペイン)が来週には世界ナンバーワンの座に就く第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-3で下して今季3勝目に王手をかけた。

 試合に先立ちメドベージェフはオーストラリアン・オープン決勝のリベンジを願っていたが、今回も勝ったのはナダルだった。ナダルは第2セットの第4ゲームと第6ゲームで合計11本のブレークポイントを凌いで勝ちきり、今季の連勝を「14」に伸ばした。

「ブレークポイントで、いくつかの素晴らしいポイントをプレーすることができた。第2セットは凄く感動的だった。ダニールは非常にアグレッシブにプレーしていた。彼はあらゆることを仕掛けてきて、非常に難しいセットだった。彼は多くのチャンスを手にしていたから、あのセットを取れたのはラッキーだったと思う」とナダルは振り返った。

 ベースラインからより堅固で正確だったナダルは第1セットで試合の主導権を握っていたが、メドベージェフは流れを変えるためにドロップショットやネットダッシュを交えてリズムに変化を加え始めた。

 しかしメドベージェフは第2セットの出だしで自分のサービスゲームを落とし、そのあと繰り返しリターンゲームで食い下がってブレークを狙ったがもう一歩というところで崩しきれなかった。

 ナダルは決勝で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4 6-4で破って勝ち上がった第6シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と対戦する。

 前週のデルレイビーチで今季初優勝を飾っていい波に乗るノリーは非常に安定したベースラインプレーと巧みなプレースメントでチチパスの攻撃に対抗し、相手に無理を強いることでミスを引き出すことに成功していた。ノリーは各セットの第9ゲームでブレークを果たし、次のゲームをキープして試合を終わらせた。

 第1セットでファーストサーブを92%入れたノリーは、「出だしにはやや緊張してしまい、あまり気分はよくなかった。でもサービスの確率がよかったおかげで試合に入り込むことができ、リラックスして重要なポイントで強く出ることができたんだ」と試合後にコメントした。

 ノリーについて「彼のテニスのレベルは非常に高い。彼は昨年の出だしに大いに上達し、今年もその歩みを続けている」と評価したナダルは、「決勝は大きなチャレンジになるだろうけど、これはATP500大会であるアカプルコの決勝だから簡単な相手など期待できないのは当然だ。決勝で戦えることにワクワクしているよ」と気を引き締めた。

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写真◎Getty Images

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