グランドスラム大会が最終セット6-6後の10ポイントタイブレークを試験導入、次のロラン・ギャロスから実施

写真はイメージ(Getty Images)


 男子プロテニス協会(ATP)が木曜日に公式サイトを更新し、4つのグランドスラム大会の代表者と国際テニス連盟(ITF)の会長で構成されるグランドスラム委員会(Grand Slam Board=GSB)が四大大会すべてで最終セット6-6となった場合に10ポイントタイブレークを試験的に導入することを決めたと発表した。

 今のところこれはトライアルで、1年試したあとに最終的に変更するか決定される予定になっている。

 これまでグランドスラム大会では最終セットに関してそれぞれ別の方法を採用しており、グランドスラム委員会は「ルールの一貫性を高め、選手やファンの経験を充実させる」ことを目的としていると説明した。既に同じ方法を導入していたのは、オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)だけだった。

 この方式はグランドスラム大会で最終セットが10ポイントタイブレークで争われている種目以外のすべてに適用され、次のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)から実施される。同大会はこれまで、男女シングルスの最終セットでタイブレークを行わない唯一の大会だった。

 ウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)が2019年から最終セット12-12になった場合に7ポイント先取のタイブレークを採用し、USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)はいち早く1970年から最終セットも他のセットと同じタイブレークの方式を導入していた。

 同日に会見を行ったフレンチ・オープン大会ディレクターのアメリー・モレスモー(フランス)は、「純粋主義者をがっかりさせるかもしれませんが、我々は第5セット6-6からのスーパータイブレークで他のグランドスラム大会と足並みを揃えることを誇りに思います」と述べた。

「他のグランドスラム大会と合わせるというのは、スポーツ的視点から言えば理に適ったことです。中にはルールをはっきり知らない選手もいましたから」

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写真◎Getty Images

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