前年覇者フルカチュがメドベージェフの世界1位復帰を阻止してベスト4進出 [マイアミ・オープン]
ATPツアー公式戦の「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月23日~4月3日/賞金総額955万4920ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第8シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)が第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(7) 6-3で倒してベスト4進出を決めた。
ふたりはこれが4度目の対決だったが、フルカチュが2勝2敗のタイに追いついた。これ以前の3対戦はすべて、2021年に実現していた。
昨年の大会でキャリア最大のタイトルを獲得したフルカチュは、同大会での連勝を「10」に伸ばした。一方で準決勝に至れば世界ランク1位に返り咲くはずだったメドベージェフは、「このコートは僕のプレースタイルにあまり適していない」と認めていた遅いサーフェスで足元をすくわれ、目標まであと一歩及ばなかった。
「リターンが非常に重要だったと思う。多くのリターンを返すことができ、自分のサービスで幾つかのフリーポイントを得ることができた。ダニールとラリーするのは楽しいけど、長くなるからね。フリーポイントが取れるのはいいことだ」とフルカチュは試合後のオンコートインタビューで話した。
同大会で初の準決勝進出を目指していたメドベージェフは第1セット2-5から5-5に追いつく意地を見せて勝負をタイブレークに持ち込みはしたが、一度も完全に主導権を握ることはできず、最後までどこか心地悪そうに見えた。
反対に昨年も優勝しているフルカチュは、明らかにマイアミのコンディションを気に入っているようだ。
「僕は長い時間をフロリダで過ごしたから、ここの湿気には慣れているんだ。今日のコンディションは僕に有利だったと思う。だから僕はそれを利用しようとしたんだ」とフルカチュはコメントした。
試合が終わった時点で第14シードのカルロス・アルカラス(スペイン)とミオミル・キツマノビッチ(セルビア)の勝者と対戦することしか知らなかったフルカチュは準決勝の相手に関する見解を求められ、「カルロスは今年、驚くべきプレーを見せている。彼はいい試合しかしていないと思うから、この上なく厳しい試合にはずだ。でもキツマノビッチもインディアンウェルズで素晴らしいプレーをしており、ここマイアミでそれを裏付けている。興味深い試合になるだろうね」と答えた。
写真◎Getty Images
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