ルードが16強入り、コルダは1回戦で予選勝者に完敗 [バルセロナ・オープン]

写真はキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月18~24日/賞金総額280万2580ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第2シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が20歳のブランドン・ナカシマ(アメリカ)を6-3 6-2で下してベスト16に進出した。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ルードはこの試合が初戦だった。

 試合が進むにつれてラリーで主導権を握ったルードは、「全体的に見て、いいプレーができた。最終的に、僕はいいプレーをしたと思う。第1セットは非常に厳しかったけど、第2セットの早い段階でブレークすることができて、そこからは勢いに乗ったね。ブランドンはアグレッシブにプレーする僕より若い選手のひとりだから、骨の折れる挑戦だったよ」と試合を振り返った。

 4月3日に終了したマイアミ・オープンで準優勝を飾ったルードは、「マイアミでのことがあったから、もう一度ATPマスターズ1000の大会で決勝にいきたいというモティベーションを掻き立てられた。そして今、僕にはクレーコートでふたつのマスターズ1000(マドリードとローマ)が待っている」と意欲を口にした。

 クレーコートが得意と自負するルードは、ハードコートのマイアミで決勝進出が決まったときに「これは僕が決勝にいけると想像していた大会ではなかったけど、喜んで受け入れるよ」と話していた。

 この日プレーしたルード以外のシード勢は第4シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第6シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、第11シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)が16強入りを決めたが、第12シードのダニエル・エバンズ(イギリス)は20歳のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)に4-6 6-7(8)で敗れた。

 モンテカルロでカルロス・アルカラス(スペイン)を倒して注目を集めたセバスチャン・コルダ(アメリカ)が初戦に臨んだが、予選を勝ち上がってきたカルロス・タベルネル(スペイン)に3-6 0-6で完敗するという小さなサプライズがあった。モンテカルロで未来の王者になるかと期待を集めていたアルカラスに堂々と打ち勝ったコルダだったが、この日はラリーで先にミスをする側となり、大した抵抗もできないまま敗れ去った。

 同日にはマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)も2回戦でシュワルツマンに2-6 2-6で敗れたため、この日シングルスの試合があったアメリカ人選手の全員が敗退することになった。

 そのほかの試合ではロイド・ハリス(南アフリカ)、ユーゴ・アンベール(フランス)、イリヤ・イバシカ(ベラルーシ)、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)、エミール・ラウスビュオーリ(フィンランド)、予選勝者のウーゴ・デリエン(ボリビア)が2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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