「戦争には誰よりも反対だが、ウインブルドンの決断はクレイジーだ」セルビア・オープン初戦勝利のジョコビッチ
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/20151/images/main_5a6d0dd2200ac7a1acb76eec654111f1.jpg?w=850)
ATPツアー公式戦の「セルビア・オープン」(ATP250/セルビア・ベオグラード/4月18~24日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)がラスロ・ジェレ(セルビア)に2-6 7-6(8) 7-6(4)で勝利した。
「3時間を超えるスリリングな試合だった。素晴らしいバトルだった。ここのサーフェスはフィジカル、メンタル面でかなりのエネルギーを要する。特に今日のラスロのように素晴らしいショットを繰り出す相手には大変だ。残念ながら雨が降り、コンディションがだいぶ変わった。コートが遅くなり、ボールが膨らんだ。まったくショットのスピードが出なかった。地元の観客の前ではナーバスにもなるし、多くの声援を受けることもできる。とても感謝している。少し複雑な感じだ。何年もプレーしてきたのに、ナーバスになってしまうんだ。応援してくれる人たちのために最高のテニスを見せたいからね。セルビア人同士の対戦は変な感じだった。明日もまたそうなるけどね。とにかく観客は素晴らしい」
「本人にもコートで伝えたが、今日はラスロのほうがよかった。積極的に攻めてきて、あまり心地よくプレーできなかった。サービスゲームはかなりよくなかった。アップダウンがあって不安定な中、フィジカル面で粘れたことは収穫だ。3時間半近い試合を勝ち抜けたのはポジティブなことだ。その点がモンテカルロでの初戦敗退とは大きな違いだ。あのときはフィジカル面で耐えることができなかった。ポジティブな要素はフィジカル面だ。しっかり回復して、次の準々決勝は今日よりいいプレーをしなければならない。ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)は調子がよさそうだ。観客からポジティブなエネルギーをもらって戦いたい」
ウインブルドンがロシア人選手、ベラルーシ人選手の出場を拒否したことをどう受け止めている?
「僕は誰よりも戦争に強く反対する。子供のときに戦争を経験して、どんなトラウマが心に残るのかよくわかっている。僕らセルビア人は1999年に我が国で何が起きたのかを知っている。いつも犠牲になるのは一般市民だ。バルカン半島では何度も戦争が起きた。それを踏まえた上で言うが、ウインブルドンの決断には同意できない。クレイジーだ。スポーツ選手たちの責任じゃないんだ。政治がスポーツに干渉すると、いい結果にはならない」
写真◎Getty Images
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