「大会よりも人命のほうが断然大事」ウインブルドンから排除されたロシアのカサキナ

オンス・ジャバー(チュニジア)に敗れたあと、記者会見で答えるダリア・カサキナ(ロシア)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTA500/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/4月18~24日/賞金総額75万7900ドル/室内クレーコート)の女子シングルス2回戦で第7シードのオンス・ジャバー(チュニジア)に3-6 3-6で敗れたダリア・カサキナ(ロシア)がウインブルドンに出場できないことについて問われ、答えた。

「もちろん、世界最大の大会に出られないのは残念。でも、今は世界でそれよりも重要で大きいことがたくさん起きている。当然のことだけど、大会よりも人の命のほうが断然大事なのだから」

ツアーを周る中で戦争が始まってから、生活に大きな変化はないという。

「正直に言って、大きな変化はない。ツアーも問題なく出場できており、嫌な思いもしていない。この問題について答えるのは難しいけど、大会やWTA(女子テニス協会)のおかげで問題なくプレーできている。他の選手たちにも感謝している」

 一方で昨年のウインブルドンでベスト4、この大会でも勝ち進んでいるアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)は以下の言葉を残し、それ以上の質問には応じなかった。

「私は自分の出場している大会と、自分の力でコントロールできることだけに集中している」

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写真◎Getty Images

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