「アンドレイはロシア出身だから言えないこともある」ズベレフがルブレフを擁護
ウインブルドンが今年6月に開幕する同大会でロシア人選手とベラルーシ人選手を排除すると発表し、これに対してテニス界で様々な意見が飛び出している。ロシア人の両親の下、ドイツのハンブルクで育ったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は自身の考えを明らかにした。
「代表チームが大会に出られないのは完全に正しい判断だ。それはデビスカップでもサッカーの国際大会でも同じ。ロシアに対する処分なので完全に理解できる。誰もが戦争に反対しているし、ウクライナで起きていることは非人道的であってはならないことだ。しかし、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)やダニール・メドベージェフ(ロシア)のような個人の選手を排除することは正しくないと思う。1年間には他のグランドスラム大会もあり、ATPツアーもあり、そこにルールがある。ウインブルドンは世界一大きいテニスの大会であり、大会側がやりたいように決断する権利がある。ただ、出場を認めないと、世界ランキングが意味のないものになってしまう。例えば、世界8位のルブレフがもしウインブルドンで優勝したら2000ポイントを手にしてランキングが上昇するはずだが、今回はそのチャンスがなくなってしまう。ルブレフは仲のいい友人でもある。彼はロシア出身だから、あまり意見を言えない立場にあるだろう。戦争に反対であること、個人的にウクライナを助けたいという意志はすでにはっきりと表明している。しかし、感情的には彼にチャンスを与えたくないのだろう。彼はウインブルドンの賞金をすべてウクライナに寄付すると言っているんだよ」
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