「選手側の主張をもっと聞いてほしい」バドーサがウインブルドン、WTAの決定について語る [フレンチ・オープン]

フレンチ・オープン1回戦でフィオナ・フェロ()を倒したパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス1回戦で、第3シードのパウラ・バドーサ(スペイン)がフィオナ・フェロ(フランス)を6-2 6-0で下した。

かなり早い試合だった。

「早かった。ラッキーだと思う。調子もよかった。最初は少しナーバスだったけど、そのあとはいいパフォーマンスだったと思う。コート・フィリップ・シャトリエに戻ってこられたことは特別なこと。昨年はとても悲しい思いをしてコートを去ったから。ロラン・ギャロスは大事な大会なので戻ってこられてうれしい」

大会前、自信やリズムを取り戻したいと言っていた。この試合は助けになったのでは?

「すべての試合が助けになっている。コート上のすべての時間が助けになる。長いラリーになって自分の感触を掴めた。徐々によくなっている」

54分で勝ったことはさらに自信になる? 

「50分で勝つか、3時間で勝つのかはあまり重要じゃない。コートでのすべての時間、すべての勝利が自信を取り戻させてくれる。それが勝利のカギだった。勝って次のラウンドに進めたことに満足している」

この数週間苦しんでいると言ったが、コートに立ったときはどんな気持ちだった?

「今日の試合、実は物凄く緊張していた。誰にも悟られなくてよかった。待つ時間が長くて、嫌だった。でもうまく緊張をコントロールできた。最初はあまりいい心地よくなかった。動きが遅く、すべてに慣れるのに数ゲーム必要だった。このような状況、緊張をどうコントロールするかが、今年の課題になる」

試合に向けての準備や練習で気分をよくできるもの?

「ええ。練習が好きだし、たくさん汗をかくのも好き。強度の高いプレーをするから、ウォームアップにはしっかり時間をかけたい。今日、アップが長かったのは、ジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)の引退式があったから。でも、そのような機会に立ち合えてうれしい。今日のアップは少しやり過ぎたから、フィットネスコーチと話して次からは少し抑えようと思う」

ウインブルドンでポイントが加算されないことをどう思っている?

「この質問を待っていた。でも、正直わからない。私はどちらの決定もリスペクトしている。私の意見は選手の声をもっと聞いて欲しいということ。選手が希望しているほど、私たちの意見を聞いてくれていないと感じる。選手がもっと主張できるようにすることが、一つの課題で今取り組んでいるところ。選手無しでは大会は成り立たないのだから、もっと大きな力を持てるようにしたい」

ロラン・ギャロスではそこまで自信がないかもしれないけど、それでも女子テニス界ではトップ選手の中の一人。1回戦でのコートはどんな感じだった?

「私は優勝候補の一人だと思っているから、いろんな感情が沸き上がる。自信もあるけど、同時にプレッシャーも大きい。1回戦で負けてしまったら、周囲を失望させるから。両方の感情があって、今そのバランスに取り組んでいる。緊張やプレッシャーよりも、自信やパワーを感じたいと思っている。それが今大会のテーマの一つでもある」

君はテニスを観るのも好きだが、ツォンガの試合を観た思い出など教えてもらえる?

「彼は引退するのがわかっていて、まだ試合が終わっていないのに泣いていた。とても感情的な場面だった。彼が感じていることがわかるから、私も気持ちが高ぶってしまった。11歳ごろに彼の試合を観た記憶がある。爆発的なショットが印象的で、観るのが楽しい選手だった。私のコーチが、彼のサービスを見習えと言っていた。彼のようにサービスを打ちたいと思っていた。物凄く影響を受けた選手でいつもポジティブだった。引退する姿を観るのは悲しいけど、人生はそういうもの。今が彼にとってはそのタイミングだった」

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写真◎Getty Images

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