「フランスのファンを敵に回すと大変よ!」大声援を受けて2回戦突破したコルネ [フレンチ・オープン]

ホームの熱狂的な声援を受けて2回戦を突破したアリゼ・コルネ(フランス)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の女子シングルス2回戦でアリゼ・コルネ(フランス)が第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-0 1-6 6-3で下した。

「第1セットは彼女がミスを連発して私はしっかりプレーした。第2セットでは直ぐにブレークされ、彼女は一気に解放された。エレナは調子に乗ると、なかなか止められない。走り回ってどうにか打開策を探ったが、ダメだった。第3セットで反撃し、もう一度ギアを上げることができた。観客が本当に素晴らしかった。ロラン・ギャロスで忘れられない思い出になる。何度もここでプレーしたけど、これほどの素晴らしい雰囲気は初めてだった」

初めてのナイトセッションだと思うが、それがよかった?

「その通りね。コートに入ったとき、あれほどたくさんの観客がいるとは思ってなかった。いい意味で驚いたし、凄く盛り上がってくれた。最初から最後のポイントまで止まらず応援してくれて、後押ししてくれた。第3セットは相手が大きな歓声を嫌がっていて、逆に私にはたくさんのエネルギーをくれた。初めてのナイトセッション、言葉がないほど凄かった! こんな中でプレーできて幸せ。まったく予想もしてなかった」 


観客がうるさ過ぎると耳を塞いで猛抗議するエレナ・オスタペンコ(ラトビア)(Getty Images)

エレナは歓声がうるさいと耳を塞いだ。でも君にとってはよかった?

「ええ、もちろんよ。これだけの人々が私を応援してくれるなんて、寒気がしたくらい。感激で涙が出そうだった。皆が応援してくれると、室内アリーナのように盛り上がって、物凄い歓声だった。相手には可哀そうだったかもしれない。でもフランス人だと、このようなアドバンテージをもらえるし、応援が自分を後押ししてくれる」

海外ではもっと凄いスタジアムもあり、リスペクトが足りないとも言われるが、海外と比べてパリはどう?

「フランスの観客はかなりアグレッシブだから、敵対するよりも味方のほうが断然いい。直ぐブーイングもするし、直ぐ選手を動揺させる。敵にしてしまうと大変よ。でもリスペクトが足りないとは思わない。自国でプレーする選手は当然大きな声援をもらえるもの。今夜は私にまったくプレッシャーを掛けてこなかった。プラスアルファのエネルギーをくれた。今日の試合で私が必要としていたものをくれた」 

今は足を伸ばしているけど、内転筋か太腿を痛めた?

「この記者会見が終わったらマシになるはず。私の内転筋はいつも紙一重のところなの。この試合ではすべてを出しきったから。もう20歳じゃないんだから、勝つためにあれだけ走ってボールを打ち返したら、体が悲鳴を上げるもの。でも自分の年齢でここまでやれて驚いている。まだ走れていると思うし、それが勝負を分けるポイントにもなった」

 コルネは3回戦で、ジェン・チンウェン(中国)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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