「サービスを読むのも返すのも難しかった」準々決勝でチリッチに敗退のルブレフ [フレンチ・オープン]

フレンチ・オープン準々決勝でマリン・チリッチ(クロアチア)に敗れたアンドレイ・ルブレフ(ロシア)(Gettey Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第20シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に7-5 3-6 4-6 6-3 6-7(10-2)で敗れた第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が試合を振り返った。

「彼のサービスが本当によかった。ほとんどの大事なポイントをサービスで取られ、コースを読むのもリターンするのも本当に難しかった」

試合の流れを変えるためにどうすればよかった?

「もっと冷静にプレーしたかった。第1セットのあとはリラックスできたけど、その直後にいろいろ考え過ぎて、物事がうまくいかずにイライラし始めた。それがすべてだ。そのあと第2セットを落とした。1セットオールは難しい状況だった。マリンは自信を持ってプレーがよくなっていった」

大事なポイントで観客が相手選手を応援するのは難しかったのではないか?

「いいや、この状況には慣れている。僕がまだ無名だった頃、いつも観客は相手の選手を応援していた。これも試合の一部だ」

ツアーでは素晴らしいが、グランドスラム大会では準々決勝止まり。これを乗り越えるのは時間の問題?

「いや、すべてはメンタルの問題だ。自分の感情をうまくコントロールできていない。今回はこれまででもっとも準決勝に近づいた瞬間だった。でも同じことが起きて、自分の感情をコントロールできなかった。他の試合と比べて今日がどうだったかわからないけど、スコア上は以前より近かった。でも負けたから同じこと」

今大会の5試合でポジティブな面はどこ?

「課題がたくさんあるからわからない。一番ポジティブなのは、準々決勝を経験できたこと。これから数週間、予定がないから課題に取り組みたい。少しでも改善したい」

マリンは君にもダニール・メドベージェフ(ロシア)にも快勝だった。このまま決勝までいけると思う?

「わからない。でも、クレーコートでのキャスパー・ルード(ノルウェー)はメチャクチャ強い。ルードのプレースタイルを考えると、マリンにとってはかなりタフな試合になる。勝つには本当にいいプレーが必要だ。もちろんチャンスはあるだろう。準決勝、決勝、ここまできたら何が起きても不思議じゃないんだ」

イギリスの大会に出られないが、今後のスケジュールは?

「ハレに出場して、そのあとはアメリカスイングのための準備をする」

ロラン・ギャロスが終わり、次のグランドスラム大会は出られない。どんな気持ち?

「この質問には以前答えた。答えは同じだ」

今終わった瞬間だから、聞きたいんだ。

「僕の意見は変わらない。ATP(男子プロテニス協会)が僕らを守ってくれたとか、そういう問題じゃない。それよりも皆がもっと一緒になって取り組まなければならないということだ。大会側が決定を下し、過去の合意を覆し、何でもやりたいようにやるのは許されない。何故なら次回は違った状況になる可能性があるからだ。一番大事なのは、選手が大会を守り、大会が選手を守ることだ」

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写真◎Getty Images

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