モンフィスが新生ATPカップでフランスの初勝利を決める

今年新設された世界テニス国別対抗戦「ATPカップ」(オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/1月3~12日/賞金総額1500万ドル/ハードコート)の大会2日目のデイセッションは、3つの会場でラウンドロビン第1戦の3対戦が行われた。

 ブリスベン会場で行われたグループAの対戦では、ブノワ・ペール(フランス)がニコラス・ジャリー(チリ)を6-7(3) 6-3 6-3で破ってフランスが先勝した。続いてガエル・モンフィス(フランス)が第2セットで1ブレークダウンから挽回して3つのブレークポイントを凌いだ末にクリスチャン・ガリン(チリ)を6-3 7-5で倒し、同大会でのフランスの最初の勝利を確保した。消化試合となったダブルスではガリン/ジャリーがニコラ・マウ/エドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)を7-5 6-2で下し、フランスの2勝1敗での勝利が決まった。

 オフシーズンに負った小さな故障から戻ったばかりだった33歳のモンフィスは、第2セットで調子の低下は見られたものの、ガリン戦での自分の体調に満足感を示した。

1月開催のATPカップ、日本戦含む16試合をCSテレ朝チャンネルで生中継

 彼は6-5から自分のサービスゲームを迎えた際に3つのブレークポイントを凌がなければならなかったが、5度目のマッチポイントをものにした。

 モンフィスとペールは、コートサイドのチームゾーンで勝利を祝って抱擁とハイタッチを交わした。モンフィスはフランスのプレーヤー兼監督に任命されたジル・シモン(フランス)を失望させたくないという思いから、追加的モチベーションを得たと打ち明けた。

「今日はよかったよ。ガリンは第2セットでいい時間帯…実際、強い時間帯を手にしていた。これには少し揺るがされたが、僕は徐々に調子を取り戻すことができたと思う」とモンフィスは振り返った。「身体が回復してうれしいが、僕の目標はオーストラリアン・オープンに調子のピークを持っていくことだ。だから僕はまだ、そのために懸命に努力しているところだ…試合でプレーしているときでさえね」。

 昨年を世界ランク55位で終えた35歳のシモンは、自分にコーチや監督を務める準備ができているか確信が持てないでいる。それでもコートサイドのプレーに近い位置にいるATPカップの状況は、観客席から見守るよりも馴染みやすいと話した。

「(こういう役目は)初めてのことで、もしかしたら最後かもしれない。分からないよ」とシモンは語った。「でも、僕はとにかくチーム戦が好きだ。ここに来てから皆とすごくいい雰囲気でやっている。選手たちは強いキャラクターを持ち、それぞれ非常に違った個性の持ち主だ。でも、これはすごくいい経験だよ」。

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