「今日は何も悪く書けないだろ?」1回戦つば吐きで罰金も2回戦圧勝のキリオス [ウインブルドン]

ウインブルドン2回戦でフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を倒したニック・キリオス(オーストラリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月27日~7月10日/グラスコート)の男子シングルス2回戦でニック・キリオス(オーストラリア)が第26シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を6-2 6-3 6-1で退け、試合後に語った。

1回戦と比べて何が違った?

「一番は緊張感。1回戦の緊張は凄まじいものがあった。でも、先月から物凄く調子がいい。だからこそ、1回戦での不調には驚いた。全然ダメだった。でも、最高のプレーでなくても勝ち抜けたことなど、多くのポジティブな要素があった。今日はゾーンに入っていた。いいボディランゲージも見せていた。自分がなかなかいい選手であることを、皆に証明したかったんだ」 

本当に素晴らしいパフォーマンスで自身のサービスゲームで落としたのは10ポイントくらい。ウィナーは50本決めた。信じられない。これほど調子がいいとき、コートでどんなことを考えている?

「とにかく満足だ。ハードワークをしてきた。この大会のためにしっかり準備してきた。ツアーの中でもこの大会が大好きで、いつもここに来るのが楽しみなんだ。カレンダーの日付に丸をつけるくらい、楽しみにしていた。間違いなく、4つのグランドスラム大会の中で、自分が優勝する最大のチャンスがある大会だ。1試合ずつ集中して戦っていく。物凄くタフなドローには変わりないんだ。今日はこれ以上のプレーができないほど、よかった。しっかりリカバーして次戦のために準備するよ」

ダブルスの準備もしないといけない。親友のタナシ・コキナキス(オーストラリア)とのペアでプレーする。私たちはポップコーンを用意して、この試合を楽しみにしてもいい?

「どうだろうね。とにかくやってみるよ。俺たちはいつも一緒にコートに立つとき、とにかく楽しんでいる。でもまずは自分のコンディションが一番大事。シングルスで最高のパフォーマンスを発揮できるようにしたい」

 オンコートインタビューでそう言い残したあと、キリオスはダブルスを棄権した。

「俺はシングルスプレーヤーでいつもシングルスにプライオリティを置いてきた。この大会で準々決勝に進んでいるし、シングルスタイトルもいくつか獲っている。1回戦は4時間近くかかった。俺にとっては長過ぎた。今日の決断はその分しっかり休むため。シングルスを優先して、自分の体にとって最適な判断を下した」

1回戦で観客のほうを向いてつばを吐いた行為で1万ドル(約140万円)の罰金を科せられた。

「時折、十分リスペクトされていないと感じるんだ。今日、メディアが自分を批判できるようなことは何一つない。俺に対する質問で、問題を巻き起こすことはできないんだ。君らが俺について何も書くネタがないのを喜んでいるよ。どうする? 今日は何もない。皆、何も言えないだろ? 君らが本来すべき仕事に集中させるためだよ」

 3回戦ではステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

「楽しみだね。僕らはここで対戦するだけのプレーをしてきた。2人のテニス界最高のスターだ。お互い、最高のプレーを見せれば、凄まじい試合になると思うよ」

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写真◎Getty Images

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