バエスがティームの進撃を食い止め準決勝へ「今日はふたりともいいプレーをした」 [ノルデア・オープン]

写真はBNLイタリア国際でのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ノルデア・オープン」(ATP250/スウェーデン・バスタッド/7月11~17日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第8シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)が復帰後のツアー初勝利を挙げたことで弾みをつけつつあったドミニク・ティーム(オーストリア)に6-2 6-7(5) 6-4で競り勝ちベスト4に進出した。

 双方が高いレベルでしのぎを削り合う好試合となったが、動きのよさと要所での目覚ましいドロップショットなどで今年の成長ぶりを再証明したバエスが接戦から勝者として浮上した。バエスは第3セット第5ゲームでブレークして3-2とすると、そのあと何度かブレークポイントに直面しながらもその都度危機を回避して自分のサービスゲームをきっちりキープして試合を終わらせた。

「本当に競った厳しい試合だった。明らかに、彼は戻ってきた」とバエスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日の彼は非常にいいプレーをしていた。彼は偉大なプレーヤーだから、これからもっと彼を目にできるよう願う。今日は勝つことができて、この大会に留まることができてて本当にうれしい。今日はふたりともいいプレーをし、僕は戦いを楽しんだ。明日の試合に向け、できるだけ回復に努めたい」

 元世界ランク3位でUSオープン優勝者のティームはケガと復帰を経てこの大会の1回戦でエミル・ルースブオリ(フィンランド)を下して約14ヵ月ぶりとなるツアーレベルでの勝利をおさめ、この勝利で弾みをつけて2回戦では第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を倒していた。

 この日は好プレーを見せたバエスを前に一歩及ばなかったが、ティームのプレーと自信のレベルは明らかに戻りつつある。
 
 バエスは準決勝で、ラスロ・ジェレ(セルビア)を7-5 6-4で破って勝ち上がった第2シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。

「風、雨、太陽の組み合わせで簡単なコンディションじゃなかったけど、それはお互い様。重要なポイントでしっかりプレーしなければいけなかった」とルブレフは試合を振り返り、「正直に言って彼(バエス)のことはあまりよくは知らないけど、彼のプレーは観たことがあるよ。彼は若く才能ある選手で、強い選手やトッププレーヤーを倒している。つまり非常に高いレベルを擁しているということだ。明日の彼は思いきりよく向かってくるだろうから、僕もベストを尽くして戦うだけだ」と次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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