ティームがバウティスタ アグートを倒してベスト8進出「僕は正しい方向に進んでいる!」 [ノルデア・オープン]

写真はフレンチ・オープンでのドミニク・ティーム(オーストリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ノルデア・オープン」(ATP250/スウェーデン・バスタッド/7月11~17日/賞金総額59万7900ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦でドミニク・ティーム(オーストリア)が第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を7-6(5) 3-6 6-4で倒し、ケガからの復帰後初となるベスト8進出を決めた。

 1回戦でエミル・ルースブオリ(フィンランド)との接戦を制してケガによる戦線離脱と復帰後の勝てない時期を挟んで実に約14ヵ月ぶりとなるツアーレベルでの勝利をおさめていたティームはこの日、試合を通して負傷前に彼の強みだった高いインテンシティとパワーに溢れたプレーを見せてツアーの強豪に対する重要な勝利をもぎ取った。

「ここでプレーすることができて素晴らしい。驚くべき雰囲気だし、今日は勝つことができて本当にうれしいよ。 明日に少なくとももう1試合プレーできる訳だからね。本当によかった」とティームは試合後のオンコートインタビューで喜びを吐露した。

「エミルに対する勝利が、僕に自分には今日対戦したロベルトのような世界最高峰のレーヤーたちと競える力があるのだという自信を与えてくれたんだ。ロベルトは常に凄く厳しい相手だ。僕は非常に競った試合になることを予想し、またそう望んでもいた。第1セットをタイブレークの末に取ったとき、僕は『今日は勝てるんじゃないか』と思った。僕は試合の終りまでそう信じていた。第3セットは本当によかったと思う」

 ワンブレークダウンから巻き返して第1セットを先取したティームは第3セットに入るとよりのびのびと振り抜き、かつての武器だった強力なショットを随所で見せた。

 負傷する前からバウティスタアグートとあまり相性がよくなかったティームはこの日まで2018年に一度勝ったことがあっただけだったが、この結果で対戦成績を2勝4敗とした。

 ティームは準々決勝で、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)を6-2 6-3で破って勝ち上がった第8シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)と対戦する。

 ケガが治ってからも以前の調子を取り戻せず数ヵ月間に渡って苦労していたティームは、「これはカムバックの過程だ。僕はルースブオリを倒し、今日はバウティスタ アグートを破った。彼らは本当強いトップレベルの選手だから、彼らに勝てたということは僕が間違いなく戻ってきたということだ」と手応えを口にした。

「僕は競争力の高いこの大会で準々決勝に進出したのだから、凄く幸せだ。これは過程でありまだ道半ばではあるけど、僕は正しい方向に進んでいる!」

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写真◎Getty Images

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