見事な挽回劇を演じたクレッシーがATPツアー初優勝「戦い抜いた自分を誇りに思う」 [名誉の殿堂オープン]

写真は男子シングルス準決勝でのマキシム・クレッシー(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「インフォシス名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月11~17日/賞金総額66万5330ドル/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのマキシム・クレッシー(アメリカ)が第3シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に2-6 6-3 7-6(3)で競り勝ちATPツアー初優勝を飾った。

 試合開始から最初の11ゲームのうち9ゲームを失ったクレッシーは、その苦境から見事な挽回劇を見せた。そこまではクレッシーがキャリア3度目のツアー決勝でまたも敗者となるかに見えていたが、そこから反撃を開始した彼は競った第3セットも最後まで戦い抜いてついに最後の一線を超えることに成功した。

 クレッシーは第2ゲームをバックボレーのミスで落とし、そこに付け込んで勢いに乗ったブブリクが6-2 3-0とリードを広げた。クレッシーはそこまで手も足も出ないように見えていたが、今季の躍進を通して培ったメンタルの強さを発揮してそこから挽回劇を開始し、自分のスタイルを貫きチャンスと見ればネットに出てポイントを取りに行くアグレッシブなプレーで6ゲームを連取して流れを一転させた。

 第3セットではブブリクが安定性を取り戻して試合は拮抗したが、タイブレークでは奇跡的なボレーエースも飛び出してクレッシーがほぼ常にリードし、最後はブブリクのダブルフォールトで試合に終止符が打たれた。

「僕は最初のタイトルを勝ち獲った。信じられないような感慨だ。こんなふうに勝つなんて思ってもいなかったよ」とクレッシーは試合後に語った。

「僕はここで初めてATPツアーの大会をプレーしたけど、ここには常に素晴らしい雰囲気がある。今日は多くのアップダウンがあったけど、それを乗り越えて戦い抜いた自分を誇りに思うよ」

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第4シードのウイリアム・ブランバーグ/スティーブ・ジョンソン(ともにアメリカ)が第1シードのレイブン・クラーセン(南アフリカ)/マルセロ・メロ(ブラジル)を6-4 7-5で下してタイトルを獲得した。

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写真◎Getty Images

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