元ジュニア世界1位クブラーが2日がかりの2回戦でオジェ アリアシムを倒す殊勲「間違いなくモティベーションを掻き立てられる」 [名誉の殿堂オープン]

写真はウインブルドンでのジェイソン・クブラー(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「インフォシス名誉の殿堂オープン」(ATP250/アメリカ・ロードアイランド州ニューポート/7月11~17日/賞金総額66万5330ドル/グラスコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が世界ランク102位のジェイソン・クブラー(オーストラリア)に6-4 3-6 6-7(4)で敗れる波乱が起きた。

 前日に始まり第3セットでオジェ アリアシムが6-5とリードしたところで日没順延となったこの試合は木曜日に再開され、最終的にクブラーがタイブレークの末に競り勝った。

「正直言って、僕はかなりナーバスになっていたよ。幸運なことにここ数ヵ月、僕はサービスの練習をたくさん積んできた。僕はここ数ヵ月につぎ込んだすべての努力が頭にあったから、それが僕に自信を与えてくれたんだ」とクブラーは試合後に明かした。

「この立場にいられることを非常に幸運だと感じている。今日の試合はどちらにも転んでもおかしくなかった。僕に有利な方向に進んだのは幸運だったけど、踏み止まって最後までベストを尽くし続けたことが報われたよ」

 オーストラリア人の父とフィリピンにルーツを持つ母の間に生れ、かつてジュニア世界ナンバーワンとして将来を嘱望されていたクブラーは、膝のケガに見舞われた不運もあってキャリアの大部分をATPツアーよりも下のランクの大会で過ごしてきた。彼にとって、トップ10に対する勝利はこれが初となる。

 オジェ アリアシムは6-5リードからのレシーブゲームで30-40とマッチポイントを握ったが、ワンチャンスをものにすることができなかった。

 ウインブルドンでも日没で翌日に持ち込まれたデニス・ノバク(オーストリア)との2回戦を制したクブラーは最終的に4回戦まで勝ち進み、グランドスラム大会におけるキャリア最高の成績をマークした。

「間違いなくモティベーションを掻き立てられるよ。ここ数ヵ月に僕のチームと一緒に積んできた努力の賜物だ」とクブラーはここ最近の活躍について語った。

「(リトルロック・チャレンジャー優勝を含む)これらの成功は、僕たちが正しい軌道の上にいるという自信を与えてくれる。今日の試合結果がどうなっていたとしても、僕は変わらずこの試合での自分の戦いぶりには満足していた。僕たちが辿っているプロセスは正しい方向に向かっていると確信している」

 クブラーは金曜日に行われる準々決勝で、前日に勝ち上がりを決めていた第8シードのジェームズ・ダックワース(オーストラリア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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