西岡良仁がルブレフを倒して同世代キリオスとの決勝へ「とにかくベストを尽くす」 [シティ・オープン]

写真はツアー2勝目に王手をかけた西岡良仁(ミキハウス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「シティ・オープン」(ATP500/アメリカ・ワシントンDC/8月1~7日/賞金総額210万8110ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、日本の西岡良仁(ミキハウス)が第1シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-3 6-4で下してツアー2勝目に王手をかけた。

 第4ゲームで見事なバックハンドのクロス&ボレーを決めてブレークした西岡は、残りのサービスゲームをキープして第1セットを先取した。第2セットはブレーク合戦となったが、4-4から強烈なリターンでルブレフにミスを強いて同セットで3度目のブレークに成功したときには、そこまで冷静に試合を進めていた西岡からもガッツポーズが出た。

「今日は試合前に酷い疲れを感じており、ダニエル・エバンズ(イギリス)やカレン・ハチャノフ(ロシア)との試合と同じことはできないと考えていた」と試合後に明かした西岡は、「アンドレイがアグレッシブにプレーしてくるのはわかっていたから、僕も少し強気でいくようにしたんだ。彼に対して少し攻撃的にプレーする必要があった」と振り返った。

 26歳の西岡はATP500大会での初タイトルをかけた決勝で、ミカエル・イーメル(スウェーデン)を7-6(4) 6-3で破って勝ち上がった27歳のニック・キリオス(オーストラリア)と対戦する。

「僕はここでプレーするのが大好きなんだ。もう何度も来ているしね。でも明日は皆が大好きなニック・キリオスが相手だから、観客の皆さんが僕のことも応援してくれるよう願うよ。明日はただ、1日を楽しむつもりだ」と西岡は試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕にとってATP500の大会での決勝は初めてだ。とにかくベストを尽くすよ。凄くわくわくしている」

 同じ1995年生まれのふたりはツアーレベルで過去3度対戦し、すべてキリオスが勝者となっている。直近では2019年8月にワシントンDCの3回戦で顔を合わせ、キリオスが6-2 7-5で勝っている。

「僕たちは16歳のときからもう何度も対戦しており、その都度彼が僕を倒している。彼との対戦は本当に難しいよ」と西岡は同世代のキリオスについてコメントした。

「彼にはペースやリズムがなく、とにかく毎回ボールを非常に強く打ってくる。サービスもほとんど強烈だし、ブレークするのは非常に難しい。もっとも重要なのは、僕自身のサービスゲームに集中することだ」

 この勝利で世界ランク96位の西岡はランキングの動向をリアルタイムで伝える新しいATPライブランキングで54位に浮上し、もし決勝でキリオスに勝てば自己最高の42位に上がる見込みとなっている。

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写真◎Getty Images

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