「信じられない!」2-5から逆転して女子ダブルス優勝の塩津/内田 [第49回全国中学生]

「あまり緊張せずに声を出して楽しめた」と振り返った塩津/内田(横浜市立岡野)(写真◎BBM)


 全国中学校テニス連盟などが主催する「第49回全国中学生テニス選手権大会」(団体戦8月18、19日、個人戦8月20、21日/群馬県高崎市・清水善造メモリアルテニスコート/ハードコート)の大会最終日は個人戦女子ダブルス決勝が行われ、第2シードの塩津愛/内田千帆(神奈川・横浜市立岡野)が渡辺葵依/藤山羽優(広島・山陽女学園)を7-5で倒して優勝した。

 塩津/内田は一時2-5とリードされる絶体絶命のピンチからの大逆転勝利に「信じられないです!」と喜びを爆発させた。

 3年生の塩津と2年生の内田はこの大会のために組んだばかりのペア。「自分がミスをしてもいつも前向きな言葉をかけてくれる」と3年生の塩津が2年生の内田に信頼を寄せるように、短い期間ながらもいいコンビネーションを築いてきた。

 2人に共通するのが周囲への感謝だ。内田が「周りを巻き込むようなプレー、声を意識している」と言えば、塩津は「いつも応援してくれている部員、先生、家族への感謝を忘れずプレーしている」と語る。マッチポイントを握られても諦めずに戦い、勝利を引き寄せた。


「負けているときに励まし合って逆転する試合もはあったので、そこは良かった」と大会全体を振り返った藤山/渡辺(山陽女学園)

 準優勝の渡辺/藤山は、山陽女学園の団体戦優勝にも貢献した1年生ペアだ。個人戦ダブルスでは接戦をものにして勝ち上がってきた。だが、決勝ではあと1ポイントのところで取りきれずに敗れ、試合後に涙を流した。

 藤山は「マッチポイントがあったのに弱気になったのが痛いです。5-2のサービスゲームでポーチにいけなかった。次回は悔いが残らないように、全国で1位を獲りたい」と敗戦を受け入れ、全国優勝を誓った。

 渡辺は「1年生で準優勝は凄いと思うけど、勝てた試合だから悔しいです。5-2で“勝ったな”と思ったんですけど、弱気になってしまった」とメンタル面を敗因に挙げた。

 決勝は悔しい結果になったが、「負けているときに励まし合って逆転する試合もはあったので、そこはよかった」と大会全体を振り返った。

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