前年覇者イバシカが初戦を突破、ティームはディミトロフの途中棄権で3回戦へ [ウィンストンセーラム・オープン]
ATPツアー公式戦の「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250/アメリカ・ノースカロライナ州ウィンストンセーラム/8月21~27日/賞金総額82万3420ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第11シードのイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)がぺーター・ゴヨブチック(ドイツ)を6-4 6-2で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。
シード勢は1回戦がBYEで免除されており、イバシカはこの試合が初戦だった。イバシカは初参戦だった昨年の大会でノーシードから勝ち上がり、初のツアー決勝でミカエル・イーメル(スウェーデン)を6-0 6-2で下してタイトルを獲得していた。
イバシカは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した前年の準優勝者イーメルを6-4 6-4で破って勝ち上がった予選勝者のマルク アンドレア・ヒュスラー(スイス)と対戦する。
第1シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はドミニク・ティーム(オーストリア)に対して第1セットを6-0で先取したが、第2セット2-4とリードされた時点で体調不良により棄権した。ワイルドカードで出場したティームは前日に初戦をプレーし、3時間を超える死闘の末に勝利を掴んでいた。
「今日もっとも重要なのは、グリゴールが直ぐによくなるということだ。試合は最重要事項ではない。僕は決してこんな形で勝ちたくはないよ。特にグリゴールに対してはね」とティームは試合後にコメントした。
ティームは第1ゲームで0-40としながらブレークに失敗したのを皮切りに7ゲームを連続で落としたが、第2セット第2ゲームで初めてサービスキープしたことをきっかけにプレーレベルを引き上げた。
「プレー面で言えば、第1セットは非常にタフだった。実際にスタートはよかったんだけど、それからブレークされて非常に難しい事態になってしまった。第2セットでは自分本来のインテンシティ(プレーの激しさ)を少し取り戻すことができた。昨日の試合が3時間以上のかかる厳しいものだった。終わったのが遅くてベッドに入れたのが明け方の3時半だったから、直ぐに高い強度でプレーするのは難しかったよ」とティームは試合を振り返った。
地元アメリカ勢は第4シードのマキシム・クレッシー(アメリカ)がジェームズ・ダックワース(オーストラリア)を6-3 6-3で退け、スティーブ・ジョンソン(アメリカ)は第12シードのペドロ・マルチネス(スペイン)を7-6(2) 6-2で倒し、ふたり揃って16強入りを決めた。
そのほかの試合では第2シードのボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)、第8シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)、第10シードのバンジャマン・ボンジ(フランス)、第13シードのジャック・ドレイパー(イギリス)、第14シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、第15シードのジャウメ・ムナール(スペイン)、アドリアン・マナリノ(フランス)、ラスロ・ジェレ(セルビア)、リシャール・ガスケ(フランス)、予選勝者のジェイソン・クブラー(オーストラリア)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。
3回戦ではファン デ ザンツフープがムナールと、クレッシーがソネゴと、ラモス ビノラスがマナリノと、ボンジがチアゴ・モンテーロ(ブラジル)と、ドレイパーがティームと、ジェレがクブラーと、ガスケはジョンソンと顔を合わせる。
写真◎Getty Images
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