「情熱があり、とても愛しているテニスを離れるのは難しい」1回戦勝利後に語ったセレナ [USオープン]

USオープン1回戦でダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)を倒し、ベンチでハートマークを作るセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が6-3 6-3でダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)を倒した。

 試合後にセレナのセレモニーが行われ、まずビリー ジーン・キング(アメリカ)がメッセージを送った。


ピンクのジャケットで登場し、セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のセレモニーでスピーチを行ったビリー ジーン・キング(Getty Images)

「今日はセレナの大好きなピンクで出てきたわ。1998年4月、彼女が6歳のとき、姉のビーナスが7歳のときにカリフォルニアのロングビーチでのテニスクリニックで初めて会った。少し打ってから“サーブできる?”と聞いたら”できるわ”というので”見せて!”と言ったら”うん”と答えてくれた。オーラセン・ママもいたわ。セレナがサーブをしたとき”いい、何一つ変える必要はないからね”と伝えた。彼女のサービスは女子テニス史上もっとも美しい。セレナ、あなたは恐れを知らない。負けるのが大嫌いなのも素敵だ。大きな夢を持つことの素晴らしさを皆に教えてくれた。リーダーシップ、多様性、多様性を受け入れることを皆に教えてくれてありがとう。特に女性、特に有色人種の女性にとって素晴らしい仕事をしてくれた。また、あなたの素晴らしいキャリアを皆と分かち合ってありがとう。皆があなたを愛している。あなたは今スタートしたばかりよ!」

  続いてセレナのスピーチが行われた。

「ありがとう。こんなことはまったく予想してなかった。いつも自分のベストを尽くす。このコートではいつも皆が観てくれて心地いい。すべてを出し尽くすだけなの。今日も観衆は素晴らしかった。物凄く助けになった。(引退を決めたのは)難しい決断だった。情熱があり、とても愛していると、そこから離れるのは難しくなるから。だから、どうするか悩んだ。テニスをしていると、体もフィットするというおまけもあるのよね。今が引退のとき。私には家族がいる。人生の次のチャプターがあるの。自分の会社もあり、多くの人、人種、男女が関わっている。今後は自宅でたくさん時間を過ごしたい。スピリチュアルのことに時間を費やしたい。でもまだ皆の前に姿を見せると思う」

スラム街出身でも多くのことを成し遂げられることを証明してきた。

「何をしても、どんな障害にぶち当たっても全力を尽くすことが大事。私もそうしてきた。私のストーリーで皆をインスパイアすることができればうれしい。私はカリフォルニア州のコンプトン出身なのよ。コンプトン出身でも何だってできる。ここで姉については話せないけど、彼女とダブルスに出場するのが本当に楽しみ」

引退後の楽しみを語った。

「朝起きて、コートに急いで行かなくてもよくなるのがうれしい。娘のオリンピアにとっていいママでいたい。それだけよ。私はただセレナのまま」 

最後にスタンドを埋め尽くした大観衆にメッセージを送った。

「スタジアムに来て応援してちょうだい! 皆を愛しているわ」

 ここでスタンドに”WE ❤SERENA”の人文字が浮かび上がり、感激したセレナにスタジアムは大歓声に包まれた。

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写真◎Getty Images

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