2019年優勝以来3年ぶり出場のナダルが2回戦へ「長いこと待っていた」 [USオープン]

写真は腹筋のケガから復帰後の初勝利を挙げたラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)を4-6 6-2 6-3 6-3で下し、今年のグランドスラム大会での戦績を20戦全勝とした。

 優勝した2019年以来の帰還を果たしたナダルは、「長いこと待っていたよ。もう戻れないんじゃないかと思ったこともあったから、本当にうれしい。ナイトセッションは最高だね」と感慨を口にした。 

「とにかく謙虚に日々の練習や試合でプロセスを受け入れ、ポジティブな気持ちを保ち続けなければならない」

 これがグランドスラム本戦デビューだった21歳のヒジカタは大舞台や偉大な対戦相手に臆する様子はまったく見せずにのびのびとアグレッシブにプレーし、第1セットではナダルに試合の主導権を握らせなかった。

 しかし第2セットに入るとナダルはファーストサーブの確率を上げて流れを逆転させ、それ以降は決して危険にさらされることなく3セットを連取した。

「出だしの数ゲームはそれほど悪くなかったと思うけど、いくつかあったチャンスを掴み損ねた。自分のサービスゲームいいプレーができていなかったと思う。それから彼がブレークし、そのあと僕は少しナーバスになってしまった。ここニューヨークでの3年ぶりの試合で、常にエキサイティングなナイトセッション…。厳しい瞬間を潜り抜けなければならなかったよ」とナダルは試合を振り返った。

「常に同じストーリーだ。あまり大会に出てなかったりケガから復帰したばかりのときは、物事は完璧ではない。この時期を通り抜けるためには謙虚でいなければならない。奮闘しなければならないという事実を受け入れ、苦しみを受け入れる必要がある。僕が今日やったのはそれなんだ。これでまた2日後にプレーできるから、もっといいプレーができるよう願っている」

 腹筋のケガで準決勝を前に棄権を強いられた先月のウインブルドンを最後に公式戦でプレーしていなかったナダルは2週間前のシンシナティで復帰したが、初戦となる2回戦でボルナ・チョリッチ(クロアチア)にフルセットで敗れていた。

 ナダルは次のラウンドで、アスラン・カラツェフ(ロシア)を1-6 5-7 6-4 6-1 6-4で破って勝ち上がったファビオ・フォニーニ(イタリア)と対戦する。直接対決ではナダルが13勝4敗でリードしているが、2015年USオープン3回戦ではフォニーニが2セットダウンから挽回して勝っている。

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写真◎Getty Images

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