ジャバーがウインブルドンに続く2度目のグランドスラム決勝へ「タイトルを獲るために戦う」 [USオープン]

写真はグランドスラム2大会連続となる決勝進出を決めたオンス・ジャバー(チュニジア)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で第5シードのオンス・ジャバー(チュニジア)が第17シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)を6-1 6-3で下し、準優勝に終わった
ウインブルドンに続き四大大会初制覇にふたたび王手をかけた。

 出だしにややナーバスになっていた様子のガルシアに対していきなりブレークする力強いスタートを切ったジャバーは、多彩なショットと狡猾なプレースメントでガルシアを翻弄した。ガルシアは時折いいショットを放ったものの、アグレッシブなショットのミスが早すぎたため百戦錬磨の相手を脅かすには至らなかった。

 わずか66分で試合を終えたあと、「サービスはとても重要だったわ。彼女はコート内に踏み込んで私のセカンドサーブにプレッシャーをかけてきた。最後のサービスゲームをブレークされなくてよかったわ。5-4になっていたら凄く厳しくなっていただろうから」とジャバーはオンコートインタビューで謙虚に話した。

 これに先立ちガルシアに対してツアーレベルで2戦2勝していたジャバーは、ジュニア時代もグランドスラム大会で4度顔を合わせて全勝していた。そこから得た自信を胸に試合に臨んだジャバーは、「メンタル的に、私には準備ができていた」と語った。

「今日は本当にいい試合ができた。ゲームプランを100%遂行できたわ。カロリーヌが自信を持っているのはわかっていたから、出だしから自分のプレーを行使して威圧する必要があった。作戦は最後までとてもうまくいったわね」とジャバーは試合後の記者会見でコメントした。

「ウインブルドンのあと、私には大きなプレッシャーがあった。あの結果を裏付けることができて本当にほっとしている。ここで決勝に進出できて本当にうれしい。すべてを出し尽くし、タイトルを獲るために戦うわ」

 ジャバーは決勝で、第6シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を3-6 6-1 6-4で破って勝ち上がった第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

「正直に言って、今回はより現実的だと感じている。ウインブルドンでの私は夢を体験しているようで、それが実際に起きていることが信じられなかったの。でも今の私なら決勝でやるべきことをもっとうまくできるかもしれない。難しいでしょうけど、ベストを尽くすわ」とジャバーは決勝を見据えた。

「プレーしたすべての決勝、特にウインブルドンから得た教訓を生かすつもり。あそこでは凄く感情的になっていたの。もっとも重要なのは全力を尽くし、後悔しないようにすることよ」

 一方で力を出しきれずに敗れたガルシアは、「ナーバスになるのは普通だと思う。今日はグランドスラム大会の準決勝であり、勝利が何をもたらすのかわかっていた。それは子供の頃からの夢だったのだから。試合の出だしでいいプレーができず、私は重要なポイントでミスしてしまっていた。腕も脚も動かず、そんな状態で私のプレーをすればミスが出るのは避けられない。できる限りのことはしたわ」と敗因を分析した。

「明日になったら、この試合からできる限り多くのことを学ぼうと思うわ。未来に向けて希望を与えてくれることがたくさんあるはずよ」

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写真◎Getty Images

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