アルカラスが歴史的快挙、ルードとの大一番を制してグランドスラム初優勝を果たし史上最年少ATPランキング1位へ [USオープン]

写真はグランドスラム初優勝と史上最年少ATPランキング1位を決めたカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4 2-6 7-6(1) 6-3で下してグランドスラム初優勝を果たした。試合時間は3時間20分。

 19歳4ヵ月でのタイトル獲得は1990年に19歳と28日で成し遂げたピート・サンプラス(アメリカ)に次ぐ年少記録で、同大会の同種目で2人目の10代チャンピオンが誕生した。

 またこの試合には世界ナンバーワン争いがかかっており、勝者となったアルカラスがATPランキング史上最年少で1位の座に就くことが確定した。

 フラッシングメドウに2年連続出場となった19歳のアルカラスは、昨年の大会で初めてグランドスラム大会の3回戦を突破し8強入り。そのときは2試合連続のフルセットを戦ったあと、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)に対する準々決勝を内転筋のケガを理由に第2セット途中でリタイアしていた。

 今シーズンのアルカラスは4月のマイアミ(ATP1000/ハードコート)と5月のマドリッド(ATP1000/クレーコート)のATPマスターズ1000大会を含む4勝を挙げてトップ10入りを果たし、グランドスラム自己最高のシード順位で今大会を迎えていた。

 この結果でアルカラスは、ルードとの対戦成績を3勝0敗とした。今シーズンは4月にマイアミの決勝で対決し、アルカラスが7-5 6-4で勝っていた。

 今大会でのアルカラスは1回戦をセバスチャン・バエス(アルゼンチン)の途中棄権で勝ち上がり、2回戦でフェデリコ・コリア(アルゼンチン)を6-2 6-1 7-5で、3回戦でジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)を6-3 6-3 6-3で、4回戦で第15シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6-4 3-6 6-4 4-6 6-3で、準々決勝で第11シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-3 6-7(7) 6-7(0) 7-5 6-3で、準決勝では第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-7(6) 6-3 6-1 6-7(5) 6-3で破って決勝進出を決めていた。

 23歳のルードはノルウェー人として初のグランドスラム制覇を目指していたが、ラファエル・ナダル(スペイン)に完敗を喫した6月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)に続く2度目のチャンスも決勝で涙を飲んだ。

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写真◎Getty Images

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