「今日の試合とこの2週間を誇りに思う」と準優勝のルード [USオープン]

写真は決勝を戦い終えて健闘を称え合うカルロス・アルカラス(スペイン/左)とキャスパー・ルード(ノルウェー)(Getty Images)


 今年最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月29日~9月11日/ハードコート)の男子シングルス決勝で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第5シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-4 2-6 7-6(1) 6-3で下し、19歳にしてグランドスラム初優勝を飾った。

 23歳のルードは敗れたあと、2位もそう悪くはないと言った。

 6月のフレンチ・オープンに続いてグランドスラム決勝で敗れた失望はあるものの、彼は自分が成し遂げたことに誇りを持っている。

「僕らふたりが1年を通して素晴らしい成績を挙げてきたあと、明日には世界ランク1位と2位になるというのは相応しい結果だと思う」とルードは試合後の記者会見で語った。

「僕は世界2位になることを非常に誇らしく思う。ある意味でこれはいいことだ。まだ最後の座を追うことができる訳だからね」

 決勝では競った第3セットをルードが取っていたら、勝負がどちらに転ぶかはわからなかった。またそのセットでの彼は最後の瞬間までボールを追い、やられてもやり返す気骨と技術も見せた。

「僕は今日の試合とこの2週間を誇りに思う。僕は全力を尽くした。コートにすべてを残してきたよ。2週間に渡り、恐らくこのサーフェスで自己最高のプレーができたんじゃないかな」

 初のグランドスラム決勝を経験した6月のフレンチ・オープンでラファエル・ナダル(スペイン)に完敗を喫したルードは、準決勝で第27シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を倒してキャメロン・ノリー(イギリス)に並ぶ今季のマッチ44勝目をマークした。男子ツアーで彼よりも多く勝っているのは、51勝のアルカラスと46勝のステファノス・チチパス(ギリシャ)しかいない。

 自分を乗り越えて世界1位となったアルカラスについて、「彼はスポーツ界で稀にしか輩出されない逸材のひとりだ。彼は信じられないようなファイティングスピリットと勝ちたいという意志を見せた。数日前のヤニク・シナー(イタリア)に対する準々決勝で彼はマッチポイントを握られていたけど、その窮地を凌いで最終的に大会で優勝したんだ」と賛辞を惜しまなかった。

「彼は波に乗っている。僕の目には彼は今現在、世界最強の選手だ。彼は世界1位の座に値する。僕は決勝で彼と戦えたこと、タイトルと世界1位の座をかけてプレーできたことをうれしく思う。ニューヨークの観客は素晴らしく、僕も大いに楽しんだ。敗れはしたけど、僕はこの2週間は自分がチャンピオンであるかのように感じていた。ある意味、今でもそうだよ」

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写真◎Getty Images

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