ナダルとセレナが引退表明のフェデラーに賛辞
9月15日のロジャー・フェデラー(スイス)による引退発表に続き、彼とともにテニスの黄金時代に伝説的なライバル関係を築いたラファエル・ナダル(スペイン)が友人でありライバルでもあったフェデラーにツイッターを通して心のこもった言葉を送った。
「僕の友人でありライバルでもある親愛なるロジャー。この日が決してこないことを願っていました。僕個人にとってもスポーツ界にとっても悲しい日です。コート内外で本当に多くの素晴らしい瞬間を過ごし、この数年間を君と共有できたことは喜びであり光栄でした」とナダルは述べた。
「僕らは今後も多くの時間をともにし、多くのことを一緒にやることということはわかっています。今のところは君と奥さんのミルカさんや君の子供たち、君の家族の幸せを心から祈っています。これからの人生を楽しんでください。ロンドンでのレーバー・カップで会いましょう!」
フェデラーは自ら主導して創設した『欧州選抜vs世界選抜』のチーム対抗戦「レーバー・カップ」を最後の大会に選んだ。レーバー・カップの第1回大会ではフェデラーとナダルが組んだダブルスが世界のテニスファンを熱狂させ、ベンチコーチを務めたナダルが試合中のフェデラーにアドバイスする姿が人々を微笑ませた。今年の大会にナダルは数年ぶりに出場し、フェデラーとともに欧州選抜の一員としてプレーすることを約束している。
長年に渡って鎬を削り合ったフェデラーとナダルはツアーレベルで40回に渡って対戦し、そのうち24試合が決勝でのものだった。彼らが準決勝か決勝以外で顔を合わせたのは、僅か4度に過ぎない。ふたりが最初に対決したのは2004年マイアミ・オープン3回戦でのことで、最後のマッチアップは2019年ウインブルドン準決勝で実現していた。
女子テニスのレジェンドで8月に「テニスから離れて進化する」という言葉で引退を示唆したセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)もまた、木曜日にフェデラーへメッセージを送った。
「あなたの引き際は雄弁で、そのキャリアと同じように完璧でした。私もそれを言う完璧な方法を見つけ出したかった。私は常にあなたを尊敬し、感銘を受けていました。私たちの進む道は常に非常によく似ており、ほとんど同じでした。あなたは私を含めて何百万という数えきれないほど多くの人々にインスピレーションを与えました。私たちは決してあなたのことを忘れません」とセレナはインスタグラムを通してコメントした。
「あなたに拍手喝采を送り、あなたが未来にするすべてのことを楽しみにしています。『引退クラブ』へようこそ! そして“ロジャー・フェデラー”でいてくれてありがとう」
写真◎Getty Images
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